内容説明
『サピエンス全史』を超える衝撃――
知の巨人、6年ぶりの書き下ろし超大作
「ネクサス」(NEXUS)とは?
――「つながり」「結びつき」「絆」「中心」「中枢」などの意
石器時代からシリコン時代まで、
「組織」(ネットワーク)が力をもたらす
私たち「賢いヒト」(ホモ・サピエンス)は、10万年に及ぶ発明や発見や偉業を経て、途方もない力を身につけた。
それにもかかわらず、生態系の崩壊や世界戦争など、存亡にかかわる数々の危機に直面している。
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サピエンスが真に賢いのなら、なぜこれほど自滅的なことをするのか?
その答えは、制御しきれないほどの力を生み出す、大規模な協力のネットワーク――「情報ネットワーク」――の歴史にある。
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印刷術やマスメディアは文明に何をもたらしたのか?
そして、まったく新しい情報テクノロジーであるAIは、何を変えるのか?――
石器時代からシリコン時代まで、『サピエンス全史』の著者が、人類の歴史をいま再び新たに語りなおす!
情報により発展を遂げた人類は、情報により没落する宿命なのか。本書のAI論は、混迷する世界で民主主義を守るための羅針盤になるだろう。
――斎藤幸平氏(経済思想家・『人新世の「資本論」』著者)
その深い洞察は、私たちが著書『PLURALITY』で提唱する多元的な共創の原理とも響き合い、進化するデジタル時代で人々を導く羅針盤となる。
――オードリー・タン氏(台湾・初代デジタル発展相)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
232
ユヴァル・ノア・ハラリ、4作目です。上巻は、情報の歴史中心です。「魔女への鉄槌」は、史上最凶の情報ツール、最悪のトンデモ本でした。上巻は、一気読み、続いて下巻へ。トータルの感想は、下巻読了後に。 https://www.kawade.co.jp/nexus/2025/05/06
パトラッシュ
212
情報が氾濫する時代に重要なのは、制御ではなく物語る力だとする。ユダヤ教やキリスト教の聖職者、ヒトラーやスターリンは優れた語り部であり、希望に満ちた未来の物語を示して集団のアイデンティティを形成する主導権を握った。しかし自らを不可謬とする語り部は自己修正メカニズムがなく、また一切を人の手で制御せんと望んで機能不全に陥った。歴史的には修正メカニズムを持つ民主主義が勝利したが、新たに生まれた人を超える知性であるAIが人に代わって語り部となるかもという、初めて経験する大いなるネクサス=転回点を迎えたのだ。(続く)2025/04/15
榊原 香織
97
上下巻の上。 情報の歴史。コンピュータはまだ出てこない。鳩、とか魔女狩り、とか、捻った視点から言及2026/03/06
ゼロ
86
ユヴァル・ノア・ハラリ氏の最新作。AIについての言及から始まるのではなく、上巻は情報テクノロジーに至るまでの歴史を紐解く。そもそも情報とは、現実を表す試みでもなく、何も表してない。それは過去は情報は口頭で伝えられ、技術の発達により紙となり、進化を遂げた。人類の進化に必要不可欠なのは、「物語」であり、この物語への言及は、過去の著作でもされてきたが、ワクワクする内容であった。宗教、聖書、教会…と語られ、解釈の違いがありすぎての旧約、新訳。また魔女、クラーク、独裁、民衆、全体主義。自己修正の限界など盛り沢山。2025/09/07
ゆいまある
80
最近何でも対話型AIに相談してしまう。ハラリがAIについて書いてた気がして読み始めた。上巻は不可謬性(絶対に間違っていないという前提のもの。聖書とか経典とか)と可謬性(間違いうるという前提のもの。例えば科学とか自己修復能力をもつもの)について。不可謬は独裁制を生み、反知性であり多くの犠牲を生む。ハラリが知性を重んじているのが伝わってくる。読んでいる途中でイスラエルとアメリカがイランを攻撃した。イスラエルに住むハラリはどれだけ胸を痛めているだろう。イランの女子小学生108人が殺された。泣きそう。 2026/03/02




