内容説明
長岡京への遷都、蝦夷出兵と大胆な政治を推し進める桓武天皇。繰り返される遷都の中で、帝王桓武は命をすりへらしていく。奈良朝を終わらせ平安朝に道を切り拓き、道長に至る藤原北家の基礎を築いた男の生涯を描いた長編歴史大河小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
がらくたどん
58
奈良の都が色褪せ始めた夜、三人の父が嬰児を授かる。政治への野心に燃える後の桓武、老いぼれ廃れ皇子だった桓武の父を光仁帝に据えた藤原式家の策士百川。そして藤原四家の中では目立たない北家の若輩者内麻呂。夫々の境遇で子ども達は育つ。桓武の児安殿は愛に飢え、百川の児緒嗣は挫折を知らず、内麻呂の児冬嗣は安殿に仕える兄真夏を通して世の中を冷徹に見据える長い部屋住み期間を送る。物語は強気だった桓武の長岡遷都が天変地異で陰る頃から、桓武と安殿父子の交わらない愛の闘いに真夏・冬嗣兄弟の生き方が絡め取られ大きくうねり始める♪2024/10/14
NORI
24
既読の「この世をば」「望みしは何ぞ」に並ぶ永井路子・平安王朝三部作の一つ・・ということで読んでみた。 平安絶頂期を描いた他二作と違って、こちらは藤原冬嗣を中心に据えた奈良時代末~平安時代初期の物語。突然、表舞台に現れる藤原薬子の名前にドキリ。毒婦の"妖怪地獄"が笑える。歴史として既に定まっている運命は著者も読者の承知の上で、それでもこれだけ物語を読ませてくるのは、さすがの永井路子ワールド。このあと薬子に引っ掻き回されるはもう目に見えているのに楽しみ過ぎる。下巻に続く。 2025/01/02
夕つけ
10
【再読】学生の頃、藤原冬嗣が好きでした。『文華秀麗集』なる漢詩集を撰進し、和歌も嗜み、その時代の法令集も編纂。名前に負けないかっこよさ、メロい男。冬嗣が主人公の時代小説があると知り、受験生なのに図書館で借りて読みました。大人になり、なぜあんなに冬嗣推しだったのか確かめたくなり再読。 上巻では長岡京遷都から平安京くらいまでで、巻末では冬嗣の恋も。手がかからないいい子な冬嗣と、情報通な兄の真夏、2人のやりとりが良い。章が変わるごとに名前や難しい漢字にルビを振り直してくれており、主要な家系図も載っていて助かる。2026/02/11
coldsurgeon
10
奈良朝を終わらせ平安朝を開いた桓武天皇の御代に、将来の藤原氏の栄華の礎を気づいた藤原冬嗣の生涯を描く。永井路子の歴史小説は、丁寧に文献が読み込まれているためか、平安時代初期の歴史の理解が深まる。平安時代初めの政変を追いながら、冬嗣の政治への目覚めを追うことができる。2024/10/06
ゆずきゃらめる*平安時代とお花♪
9
三人の嬰児。緒継、安殿、真夏から始まって桓武天皇の時代を冬嗣が見た感じで話になっている。途中までは真夏との桓武の動きを問い掛けた会話が面白い。薬子の変は皇太子の執着かぁ。巻末で冬嗣の動きが・・下巻楽しみ。2024/11/12
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