内容説明
反乱を防ぎ、ふたたび平和を取り戻したバントーラ図書館に突如異変が。書架を守る役目を担う衛獣たちが、自らの護衛領域を脱走し、武装司書たちを襲撃しはじめたのだ! 総動員で衛獣に立ち向かう武装司書たちだったが、館長代行のハミュッツが一向に姿を現さない。敗色濃厚になる中で、ハミュッツから全職員に通達されたのは、武装司書の本来の意味と、この世界にまつわる衝撃の事実だった――! そして、最下層では「天国」がついに動き出す。世界の理(ことわり)が変わる瞬間が訪れようとしていた…。新人賞大賞受賞シリーズ第8作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
36
ある日突然武装司書と世界に終わりが訪れる…な話。最終章が開幕した訳ですが、明かされる世界の真実に怒涛の展開とヤバい位面白かったです。これまで溜めてきた殆どを解放しただけあって、物語のスケール壮大な事に。力ではどうしようも出来ないルルタの圧倒的絶望感がハンパないです。武装司書全滅、ハミュッツ死亡とどうしようも無い状態なだけに今後の展開が非常に楽しみ。オリビアとエンリケが語り合うシーンやユキゾナの回想等々印象に残るシーンも多かったです。次巻が楽しみで仕方が無い。2015/04/14
チェシャ猫
18
最後の大詰め。菫の咎人とハミュッツ・メセタの関係が明らかに。けど 主要人物がほぼ戦闘不能、どうするんだろう・・・。ハミュッツ・メセタも死んじゃったし。 今回で一番好きだったところは、エンリケとオリビアが昔話をするところでした。実は二人の故郷は同じで 共通の知人達の話をするんだけど ほとんどの人が肉となって死んでる。人間性の欠片もない肉だけど 残された人たちの記憶で人間として思い出される。名前だけ出た肉たちの最後の思い出。しみじみと感じてしまった。本当にこの作者は過去の登場人物を上手く使うなぁ。2014/05/03
ぺぱごじら
14
世界が滅ぶ。何の前触れもなく滅ぶ。武装司書の使命も、教団の再興も、人としてのささやかな営みも、たった一人の意思によってあっさりと踏み潰されていく。二週間前、世界を平和に導いたと信じ、宴を張った武装司書たちはいま、世界と共に絶望の淵に眠る。この辺りの絶望感はエヴァンゲリオンのネルフ壊滅に雰囲気が似ている。ハミュッツ・メセタとチャコリー・ココット、世界を救うための2つの最終手段。ルルタは滅ぶのか、救われるのか、はたまたルルタが滅ぼすのか。いよいよ佳境に入ってきました。2015-2132015/12/27
こめっこ
13
世界の謎が明かされてきましたね。壮大な話、好きです。クライマックスにむけて怒濤の展開。読んでよかったと思える作品です。キャラクター、ストーリー共に面白すぎる!2014/09/29
色々甚平
9
今までそういうものだからと当然のように扱われてきた世界の成り立ちの神話が明かされる。そこだけ妙に引っかかって読み進めてきたのでこの巻は非常に嬉しい。世界の禁忌に触れるので当然またひっくり返るようなことになる。一番燃えたのは今まで確実の権威だった武装司書たちがクビになり、どこでもなんでも好きにしろと言われて、使命をすべて失った彼らが戦う以外に能がないと開き直る所だった。彼らはあの瞬間、たとえ負けてしまっても戦士になっていた。ハミュッツの過去も明かされ、これまでの秘密がすべてなくなる巻だった。2016/11/24
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