内容説明
採譜が禁じられていた、システィーナ礼拝堂だけのための聖歌『ミゼレーレ』。少年モーツァルトが聴き覚えて楽譜を起こし世に広まった、喩えようもなく美しい聖歌と、パリのアルメニア使徒教会で起きた聖歌隊指揮者の謎に満ちた殺害事件にはいかなる関わりがあるのか? 遺体は両耳の鼓膜が突き破られていた。凶器は? 遺体のそばには子供の足跡……定年退職した元警部と、優秀だが薬物依存で休職治療中の青少年保護課の若い刑事が、それぞれのこだわりのもと、バディを組んで事件に挑む。『クリムゾン・リバー』の著者による圧巻のミステリ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Shun
36
「クリムゾン・リバー」以来のグランジェ作品。上下巻分冊の分量だが、疾走感があり引き込まれる展開に謎めいたモチーフが魅力となって読み進める。発端の殺人事件は、パリの教会で不可解な方法で殺害された聖歌隊指揮者の男。彼は何らかの方法で鼓膜を突き破られており傍には荘厳なオルガン、そしてタイトルの「ミゼレーレ」は美しい聖歌の調べときた。殺害された人物とその背景には宗教や音楽が絡んでいるのだろうが、続く第二、第三の被害者の惨状を見せられるにつれてこの事件には想像を超える狂信的、あまりに狂信的な何かがあると見えてくる。2024/10/13
星落秋風五丈原
30
パリのアルメニア使徒教会で聖歌隊指揮者兼オルガン奏者として働いていたウィルヘルム・ゴーツという男の死体が発見された。死体はオルガンのパイプと譜面台の間に倒れていたが、頭の周りに小さな血だまりがあるほかは大きな外傷がなく、発見時すぐには死因がわからない。現場に駆け付けたのはリオネル・カスダン、殺人課主任警部だが定年退職し、今は一民間人。捜査権もないのに現場にいることを咎められ、アルメニア人だからもともとこの場所にいた、と答えるカスダン。いわゆる、俺のシマで起きたことだから…という感覚か。2024/12/04
stobe1904
26
【クリムゾン・リバーを彷彿させるミステリ】アルメニア使徒教会でオルガン奏者で聖歌隊指揮者が殺害され、現場に居合わせた引退した元警部のカスダンは非公式に事件を追い始めるが…。『クリムゾン・リバー』を彷彿させる警官バディーもののスタイルに、猟奇的な連続殺人事件、ピノチェト政権下のチリの闇、ナチスの影などスケールの大きな大風呂敷をどう収束させるのか、下巻に期待が高まる。2025/09/14
ばんだねいっぺい
22
序盤のアイドリングに耐えれば、期待どおりのグランジェ節にこころ踊る。既に結構、明らかになっている気もするが、どうなるのか、下巻。2024/09/29
りふりヴ
8
定年後も未だ火が消えない元警部とヤク中で停職中の若手刑事がタッグを組んで独自に捜査を始めるなんていうワクワクする展開 事件自体も政治絡みなのか小児性愛者が関係しているのか錯綜しており全貌が掴めず 果たして2024/12/18
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