小学館文庫<br> 急斜面

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小学館文庫
急斜面

  • 著者名:アンドレアス・フェーア【著】/酒寄進一【訳】
  • 価格 ¥1,188(本体¥1,080)
  • 小学館(2023/02発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 300pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094070903

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内容説明

ドイツ推理作家協会賞新人賞シリーズ最新作!

 違法を覚悟でおじの遺灰を撒くべく、クロイトナー上級巡査はスキーシーズンのヴァルベルク山へ登った。山頂近くのレストランでベジタリアンを自称するダニエラという女と出会い、その後二人はスキーを履いてともに下山することになった。夜が迫っていた。
 上級コースを滑り降りてしばらく経つと、月を雲が覆い隠し、辺りが闇に包まれた。ゲレンデを外れた二人はやがて夏のハイキングコースに迷い込み、雪の積もったベンチを見つける。そこに雪だるまが座っていた。
 クロイトナーが雪だるまの膝の辺りをはらうと中からスキーパンツが現れ、続けて上部の雪を除けると全身が現れた。天を仰ぐような姿で女性が雪まみれになってベンチに座っていた。
 クロイトナーの制止を聞かず死体に近づいたダニエラは、死んだ女のスキージャケットを探って鍵の束を取り出すと、冬の夜をも凍らせるような悲鳴を上げた――。

 ミースバッハ刑事警察の首席警部ヴァルナー(ただし寒がり)と、はみ出し巡査クロイトナーの迷コンビで人気のシリーズだが、今作は特にクロイトナーの面目躍如たる逸脱行為が事件に大きくからむ。ドイツ推理作家協会賞新人賞受賞シリーズ、待望の第4弾!

(底本 2023年2月発売作品)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

petitlyz

30
【図書館で借りた】やらかしクロイトナー、またもや第一発見者に。しかも連続で。ろくでもない事ばかりしてるのに、妙にカンが良かったりして意外に侮れない。今作も張り切ってたけど最後にちょっとかわいそうな感じに。早く元気になってまたやらかしてくれないと。長く引きずってるあくどい事件なのに、読み終わるとなぜかクロイトナーに持っていかれてる。次作ではヴァルナーのおじいちゃんもまた活躍してほしい。ヴァルナーも。2023/05/17

星落秋風五丈原

25
いや何より前に何をやってるのクロイトナー?『羊の頭』で賭けで酷い目にあったというのに、またもや賭けトランプをはじめて、身ぐるみはがれてしまう。それにしてもお友達よ、制服分捕るのは嫌がらせだよね?だって警官の制服って売れる?それも今さっきまで着てたような奴だよ、匂うよ?困った困った、このシリーズはいつからコメディになったのだ?もう一人のヴァルナ―がんばれ!2023/03/09

21
このシリーズは、好みです^ ^クロイトナーさん、持ってますね、でも今作では、ちと切ない。早く立ち直ってください!確かにエールを送りたくなりました。2023/03/16

しましまこ

20
ま~さ~か~、クロイトナーにエールを送ることがあろうとは!こいつのヤラカシとザマア展開だけを願ってこれまで読んできた私が!まさかの事件、まさかの犯人、面白かった。2023/02/26

tow

10
クロイトナーがやっと自身の引きの強さに気づく一冊。まあ、相変わらず、何やってんだか。と呆れる冒頭が、とっても大切な伏線になるので、大事に読むようにと願ってやまない(笑)2023/02/24

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