内容説明
おいしい料理×日常の謎!
シリーズ12万部突破!
やさしくてほろ苦い日常ミステリー 待望の第6巻!
「じゃあ、靖子先生に相談してみたら、どうでしょう?」
季節の野菜を活かしたランチと予約制ディナーが人気の菜の花食堂のオーナー・靖子先生は、
おいしい料理を作るだけじゃなく、言葉にできない悩みや困った出来事の奥にある大切なものを見抜いて、
謎と心を解きほぐしてくれる──。
おとなしい柴犬が古いアパートの前で動かなくなったのはなぜ?
母親が大切にしていた珊瑚の指輪はどこに消えた?
小さな食堂と料理教室を舞台に『書店ガール』の著者が描き出す、
やさしくて少しビターな大人気日常ミステリー、第6巻。
文旦とためらい/筍の胸さわぎ/ゴーヤは打たれ強い/
疑惑のカレーライス/人参は微笑む
全五話構成!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
94
なんだかんだと気づけばシリーズ第6弾に。料理と推理モノのこのシリーズ、お腹は空くし話の展開は夢中になれちゃうし、いい意味で困ってしまうステキな作品です。『菜の花食堂』の店主「靖子」先生はミス・マープルの如く、ちょっとした謎をいとも簡単にサラリと解決していきます。その解決策には何かしらの人情がからみ、ココロをほっこりとさせてくれます。助手「優希」はすっかり「靖子」先生にとってはなくてはならない大切な存在になっています。編集者「川島」との関係も良好で、最後までほっこり&ほのぼのさせてもらえるステキな作品です。2024/10/06
Karl Heintz Schneider
60
靖子先生の言葉には考えさせられることが多く秘かに人生の師と呼ばせてもらっている。「お節介というのは、人と関わろうという意志の表れだし、相手がそれを受け取るにしろ受け取らないにしろ、あなたに関心を持ってるよと伝えることになる。」今回はこんな言葉にハゲシく首肯。私も靖子先生の意見には共感する。お節介するからこそ友達になれる。賛否両論あるかとは思うが私はそう思っている。考えてみれば付き合いの長い友達はお節介がきっかけで仲良くなったような気が。なので私はお節介な人大歓迎。関心を持たれないほど悲しいことはないから。2024/11/01
hiro
54
この菜の花食堂シリーズの第六弾。今回も菜の花食堂の周辺の日常で起こる事件の謎を日本のミス・マープルこと食堂のオーナー・靖子先生の推理が冴えて解き明かすという、ちょうど空き時間に読むのにいい長さの五編の短編集。靖子先生の謎解きのおかげで、いい方向に変わっていくというハートフルなミステリといういつもの設定は変わらないが、今回はひとつだけ犯人が判明しないまま終わっていることが気になった。この後の靖子先生の家族と優希の恋の話の進展が気になる。2025/03/07
kitten
35
図書館本。菜の花食堂シリーズも6冊目。安定してきたなぁ。おいしそうなお料理と、ちょっとした謎解き。ヒッピーって言葉だけは知っていたけど、そんな時代の話だったのね。靖子先生の過去にもいろいろあったんだろうなぁ。評価、星32024/11/23
あやっぴ
28
このシリーズの続編楽しみにしてました。今回はお店にとってのピンチが訪れるけど、そこは靖子先生のお客への愛情と、息の合った二人の頑張りがものを言いましたね。ゴーヤの話は、私も最近あちこちでもらうことが多いので、こちらに書かれてる活用法はとてもためになった。最終話がまた感動しました。2024/09/26