内容説明
宮部みゆき氏推薦! 衝撃の誘拐ミステリ!
静岡県警浜松中央署の日下悟警部補のもとに、少女誘拐事件発生の一報が入った。身代金の要求額は一億円。運搬役には母親が指名された。静岡県警は総力を挙げて解決に乗り出すが、混雑する《浜松まつり》会場や何台ものタクシーを駆使した犯人の策謀に翻弄され、事件は最悪の形で幕を閉じる。一億円は奪われ、少女は遺体で発見された。捜査本部を設置した静岡県警は、辣腕銀行員として恨みを買っていた父親の身辺、身代金を抱えて奔走した母親の証言、事件中に爆発炎上した車の残骸などから犯人特定へ肉薄するが――。乱歩賞作家が放つ、驚愕必至の誘拐ミステリ。
※この作品は過去に単行本として配信されていた『人さらい』 の文庫版となります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たーさん
19
因果応報…。読み終わってまず頭に浮かんだのがこの言葉。誘拐物のミステリでは一番の書き手だと思う翔田さんの静岡県警シリーズ。前作「真犯人」に続き日下悟警部補が事件を追います。銀行の支店長の一人娘が誘拐され一億円の身代金を要求される。本部捜査一課特殊班と浜松中央署は綿密な捜査態勢を敷くが…。日下警部補を中心とした刑事達が地道に事件を追う正統派の警察小説。刑事たちの個人的背景が描かれないので物足りないかもしれませんが事件の成り行きに集中できる。伏線も見事に回収されて静かな余韻が残るラストでした。2024/11/21
ドットジェピー
6
ハラハラドキドキしました2024/08/07
ひゃく
3
9/26~ 誘拐ものを色々読んできたけれど、いまいちドキドキ感は薄かった。 警察側の描写が中心で、犯人側の動機や思いというものが刑事たちの推測から図るという感じだったからなのかも。 とはいえ、身代金受け渡しのシーンではお決まりのお粗末な警察で、それに関してはハラハラした。 名前が出てくる刑事が多すぎて、誰が何処に行って誰が上に立っててなどのの整理が不十分でした。 その不十分な人物認識が、最後のどんでん返しに絡んでくるとは恐れ入りました。 も少しキチンと読み進めれば良かった。 ラストの前に少し読み直したし。2024/10/11
mayukochan
2
銀行の支店長の娘が誘拐される。警察は身代金の受け渡しで犯人確保を失敗していまう。助けられるのか。私も元銀行員で融資担当を一時期していたので断言できます。銀行は絶対に債務者に「払えないなら首括れ」等とは言いません!ましてや本人に。あり得ないです。翔田さんは好きですがこの部分は納得出来ない。結末は意外な展開でしたがその部分が引っ掛かりずっとモヤモヤしました。2025/04/27
Steppenwolf
2
G最終盤で若干無理があるとは思ったが短時間で読み終えたのだから面白かった.エリート銀行員の一人娘が塾帰りに誘拐され身代金が要求される.その前には近隣で放火事件が発生している.母親に金を運ばせる要求が課せられる.折悪しく連休中のイベントのため一般車両の通行がままならない.しかも犯人は予めタクシー送迎を予約しているのである.爆発したタクシーから少女の遺体が発見され運転手も爆発により亡くなる.もし共犯なら何故という疑問が生じる.父親はによる貸し剥がし一家心中した家族の生き残った長男も浮かび上がる.伏線回収される2024/08/27
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