小学館文庫<br> 真犯人

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小学館文庫
真犯人

  • 著者名:翔田寛【著】
  • 価格 ¥781(本体¥710)
  • 小学館(2018/08発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094065435

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内容説明

41年目の誘拐再捜査! 連続ドラマ化!

 東名高速道路の裾野バス停付近で、高齢男性の遺体が発見された。事件を捜査する静岡県警裾野警察署の日下悟警部補は、被害者・須藤勲の長男・尾畑守が、昭和49年に誘拐死体遺棄事件に巻き込まれていたことを知る。誘拐事件は、時効直前の昭和63年に再捜査が行われていた。日下は、再捜査の陣頭指揮を取った当時の管理官・重藤成一郎元警視に捜査への協力を願い出る。 平成と昭和、時代を越えた刑事たちの熱い思いは「真犯人」に届くのか。二度敗北を喫した静岡県警の意地と矜持を賭けた三度目の捜査が始まる!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんたろー

196
翔田さん2冊目。高速道路のバス停付近で発見された他殺体の捜査を担当した日下刑事は、被害者の長男が41年前に誘拐され殺されていたことを知り、その誘拐事件の再捜査を行った管理官・重藤の協力を得る…日下、重藤を始めとして登場する刑事たちが人間臭くて良い!捜査方法は違えど、真実を求める熱さはプロの矜持を見せつけてくれる。現在と過去を交互に描きつつ追いかける謎が幾重にも「筋読み」を設けているので、着地点を想像して楽しい。解明された真犯人の事情も切なく、群像劇としても秀逸。「大人の刑事ドラマ」として覚えておきたい。 2019/07/17

小説を最初に書いた人にありがとう

115
初読みの作家さん。読み進めるのと合わせてグイグイ惹き付けられる。昭和49年に起きた児童誘拐殺人事件、その迷宮入り直前の昭和63年の再捜査、平成27年の誘拐事件の関係者の殺害、三つの時代を描くミステリー。2つの時代を行き来するのはあったが3時代は新しい。そして、話に破綻無く展開できる作家さんの力量に感服。同時に刑事達の熱い仕事もリアリティあり、最後の謎が解けるまで一気読みでした。2018/10/04

yomineko@ヴィタリにゃん

76
重厚なミステリー。細かい描写、絡み合う過去と現在の犯罪!!!登場する刑事さんの人間関係も面白い。最後まで誰が犯人かを読者に分からせない様な工夫も見られる。刑事の執念の捜査、それをかいくぐる真犯人。面白かったです😊2023/07/25

タイ子

75
初読み作家さん。警察小説の王道をまっしぐらに最後までこれでもかと読ませる筆致はすごいです。平成27年に高齢の男性が刺殺され、被害者を調べると昭和49年に誘拐され殺された子供の父親と判明。その誘拐事件の捜査は時効前に再捜査チームが組まれ捜査されるも未解決に至っていた。何故、今になって父親が殺害されるのか?本の殆どが再捜査をした時の刑事たちの執念の様子が描かれていて、未解決とは分かっていてものめり込んでしまう。だが、現在の事件から全てが新たに動き始め驚愕の最終章へと…。面白かったです!2018/10/07

えみ

65
この重厚な人間模様は、決して真相究明を諦めない刑事たちの執念が奏でる鎮魂曲。その魂が発する熱に、眩暈がするほど感動した。昭和から平成へ、法の時効と事件に関わった者たちの時効には果てしない齟齬が生じていること…改めて認識せざるを得ない。今現在起きた殺人事件は、41年前の未解決誘拐殺人事件と関わりがあるのか。刑事たちが紡ぎ繋いでいく事件捜査は、過去の苦い経験を糧として、まだ見えない犯人の幻影を確実に捕らえるために動き出す。使命感と熱意に突き動かされた捜査の方向が重なり合ったとき、確実に何かを生み出した。感嘆。2023/07/22

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