講談社文庫<br> 稲川怪談 昭和・平成・令和長編集

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講談社文庫
稲川怪談 昭和・平成・令和長編集

  • 著者名:稲川淳二【著】
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  • 講談社(2024/08発売)
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  • ISBN:9784065362235

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内容説明

怪談語って半世紀。
怖くて楽しい名作選。

NHK-R1「新日曜名作座」
連続ラジオドラマ化原作

本書の主な内容
真っ赤な男/パニック番組/真夜中のラジオ局/消えた家族/NPO/ビバーク/樹海の声/奥多摩の河原/目黒のスタジオ/八王子の首なし地蔵~お地蔵さんの祟り~八王子怨霊地帯/古い火葬場/そして俺は死んだ/真下の住人/東京大空襲~旧明治座の怪~師匠の思い出/深夜のタクシー/四国の廃病院/かくれんぼ

怪談は教えたり教わったりするもんじゃないからね。
噺を誰かが語りついでくれれば、私のことは忘れてしまっていいんです。
人のいるところに怪談はあるんですから。
――どこか懐かしくて、温かくて、怖くて、楽しい。
ラジオ、テレビ、舞台で数多くの怪談を語り続ける第一人者による決定版名作怪談長編集。

目次

第一章 怖い記憶
真っ赤な男/パニック番組/真夜中のラジオ局/黄色く光る顔~こけら落としの夜~窓の外に浮かぶ顔
第二章 怖い噂
消えた家族/NPО/ビバーク/ナオ・バーズ・バー~闇夜の赤ん坊~ピンクの女
第三章 怖い場所
樹海の声/奥多摩の河原/目黒のスタジオ/八王子の首なし地蔵~お地蔵さんの祟り~八王子怨霊地帯
第四章 怖い噺
古い火葬場/そして俺は死んだ/真下の住人/東京大空襲~旧明治座の怪~師匠の思い出
傑作短編集
123便/深夜のタクシー/四国の廃病院/かくれんぼ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちょろこ

104
頭の中に稲川淳二さんが住み着いた一冊。そのまんま、稲川さんのあの語り口調が文字になっているから読んでいる間は彼が頭に住み着いた、そんな感じ。はじめとおわりを読むと大御所感溢れるタイトルに納得。彼にしか語れない彼だけの怪談っていいね。昭和から令和までの選りすぐりの語りらしく、なかなかの怖さ。山の怪異は写真の解釈にゾッとくる。第三章の怖い場所はどれも印象的。怖さだけでなく、事件や歴史の詳細、知らなかったことを改めて知れたからか、悲しみと共に余計に心に迫ってきた。だからこそやっぱり居るよね…って信じられちゃう。2025/04/06

鷺@みんさー

35
いや~、やっぱり怪談はねぇ、語り口の芸術ですわね。アタシ久し振りに痛感しましてね、いやもう凄いんですよホントに。こう、文字がね、稲川さんのあの声、あの独特の風貌、身振り手振りでもってソゥーッと、静かに、でもある時ギューッと凝縮してね、ヒタヒタ~、ヒタヒタ~と忍び寄るように、恐怖がやってくるんですねぇ。不思議なこともあるもんだ。怖いんですよ。怖いんだけどそれ以上に、人情を感じてねぇ。師匠の話とか泣けちゃいますよ。日本にはなぁ、ツラい時代があったんだなぁ。そして最恐はやっぱり、ビバーク。恐ろしいですネェ。2024/12/02

モモ

30
稲川淳二さんが語る怪談。語り口調で書かれているので、怪談ライブに来ている感覚。管理を任された家具店の怪異。そこの家族と同じ4体のマネキンが来るたびに場所が変わっているのが怖すぎる。おまけに髪の毛まで伸びている。山で人に見つけられない場所で亡くなってしまった男性。まさかの道連れに言葉を失う。内海芳江師匠が泣く東京大空襲での記憶。自分が燃えながら、抱いている赤ちゃんをお願いしますと叫んでいる女性の姿。八王子の首なし地蔵の話も怖い。盛りだくさんの怪談本。2025/03/16

23
ライブで聞いてみたい話が多かった。やはり稲川淳二さんの怪談は楽しい。2024/08/31

8
怪談界のレジェンド・稲川淳二さんによる怪談長編集。全体的にゾワワ系が多かったですがちょいちょい笑ってしまったとこもあり、楽しく読めました。「消えた家族」で登場したAさん(仮名)のムショ仲間のくだりとか。特に「八王子怨霊地帯」、「師匠の思い出」が印象的。今は亡き内海好江師匠が体験した東京大空襲のお話は読んでて悲しい気持ちになりました。2024/08/30

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