内容説明
大学時代に亜季をひどく傷つけた男、瀬名良平。パテント・トロールで荒稼ぎをする総合発明企画に勤める瀬名の策略で、亜季は会社の内部情報を漏洩しているのではないかという疑いをかけられてしまった。潔白を証明することも難しく、退職まで決意した亜季を止めたのは、尊敬する上司の北脇だった。二人は瀬名を呼び出して反撃に出ようとする。亜季を操作するのは簡単だと信じている瀬名は、懐にICレコーダーを忍ばせて呼び出しに応じるが…。月夜野ドリンクは看板商品『緑のお茶屋さん』を守り切れるのか!? そして亜季と北脇は…? 「知財」をめぐるお仕事小説、緊迫のシリーズ最終巻!
目次
【0001】ひとつの決着
【0002】百パーセント、ビジネスです
【0003】最初で最後の審判
【0004】むつ君よ永遠に
【番外編】それってラブレターじゃないですか?
【番外編】それがセントラル
【000X】百パーセント、プライベートです
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ツン
68
最後の最後で二人の関係が進んだ気もするけど、これで最後なのかな?もっと読みたいけど。本線の知財の話も面白かったですけどね。2024/08/12
よっち
29
会社の内部情報を漏洩の疑いを掛けられていた亜季を救った北脇。ふたりは瀬名を呼び出して反撃に出ようと試みる第4弾。亜季を侮っている瀬名を相手に、その心無い言葉にも冷静さを失わず今回の特許侵害にパテント・トロールが関与している言質を見事もぎ取ってみせた亜希。敵もボスが自ら出張ってきた月夜野ドリンクの看板商品を巡る攻防には緊迫感があって、現在進行形で進む判例の影響や、差止請求や特許無効請求といった状況を見ながら臨機応変に対応していく難しさもありましたけど、見事やり遂げてみせた2人の結末はなかなか良かったですね。2024/07/19
ロボット刑事K
25
結局はこうなるんだろうってことは、まあ予想できてましたが。最終巻になって、妙に亜紀が出来るキャラになりましたね。成長とみるか、作者の都合とみるか。亜季の元彼、最低男認定は揺るぎないですが、そこそこオツムが廻るハズなのに、余りにもオバカ過ぎませんか?大団円に向かうための布石にしたってあからさま過ぎじゃないですか。さて。私の知らない知財の世界、堪能しました。ビジネスですから良いも悪いもありません。実際、主人公側だってかなりグレーなことしてますし。☆4つ。お願いですから勧善懲悪なんて言わないでくださいよ。2025/10/26
えも
25
知財テーマのお仕事小説、ついに完結!▼知財で稼ぐ悪質なパテント・トロールとの対決、特に裁判や無効審判口頭審理などの様子が論理的で、なるほどと思える展開。なんというか、勉強になりました、はい。2024/08/29
よっしー
20
完結しました!! 亜希がピンチな状態に陥っていた問題に、無事決着がつきました。北脇との信頼関係はより強固な物となり、亜希自身も大きく成長したのではないでしょうか。だからこそ、喧嘩をふっかけてきた瀬名が小物に思えてしまいました。特許に関する訴訟についても勉強になりました。社名と背負っているからこそ、どちらも譲れないのも理解出来ますが、それを商売として引っ掻き回すのは何だかなとなりました。知らぬ世界を知れたので、お仕事小説としても楽しかったです。2025/05/26
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