内容説明
迷路のように複雑で奇想天外な物語は、六十六日間に亘り読者を翻弄し続けたが、ついに思いもよらぬ形でその円環を閉じる。今世紀に入り真正版にあらぬ異本とされた本版だが、その魔術的なほどの魅力で読者を惹きつけてやまない。巻末に付録として「第四十七日」の別版も併録、訳者による「ヤン・ポトツキについて」も収めた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふゆきち
2
細かな差はあれど、真正版とそこまで違いはなかったというのが両者読み終えての感想です。翻訳はどちらも良いので、選ぶときはもう表紙の好みで。登場人物表や地図の点では岩波文庫の方が親切でした。2025/05/20
迦陵頻之急
0
何はともあれ、故・工藤幸雄氏の訳業(多数の脚注を含め)がつつがなく刊行に至って慶賀の至り。作中の、ディエゴ・エルバスの膨大な著述が烏有に帰してしまうエピソードを地で行くような事態にならなくて何よりだった。岩波文庫版との、構成面でのバージョン違いも大きく印象を変えるには至らず。それにしてもブスケロス、道化役からウザキャラになり、ガチの憎まれ役に進化を遂げる雄姿は、後年のディケンズの登場人物たちの先駆けのよう。2024/10/08
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