内容説明
◆◇◆ストーリー◆◇◆
『彼の想いは偽物だ』というロビンの言葉に揺れるローザ。
そんな折、セオドアの母・フレヤが青薔薇骨董店に押しかけ、ローザとセオドアが恋仲だと勘違いする。
無事に誤解は解けてローザがほっとする一方で、アルヴィンは自らの複雑な想いを自覚し……。
時を同じくして、アルヴィンの生家周辺で子供が次々に失踪する事件が起きる。
容疑者として彼の母・ニーアムの名前が挙げられていると聞いた二人は、調査のためにグレイ伯爵領へ向かうことに。
妖精の伝承が息づく深い森の奥で、妖精の輪(フェアリーリング)に隠されたアルヴィンの幼少期の謎が遂に明らかになる――!
◆◇◆登場人物◆◇◆
ローザ ……母が亡くなり天涯孤独になった少女。上流階級の美しい言葉と所作を身につけている。不思議な瞳をもっていて――。
アルヴィン ……地位と財をもつが、風変わりで謎めいた貴公子。伝承上の妖精に対して強い関心を寄せる背景には秘めた過去が。
セオドア ……ルーフェン警視庁の警部で、堅物で実直。アルヴィンの幼なじみ。大柄でいかめしい顔立ちのため、怖がられることが多い。
エセル ……青薔薇骨董店に居着いている猫。ローザには懐いていて、彼女を慰めたり守ろうとすることも。まるで気分屋な人間のような一面も。
◆◇◆コミカライズ情報◆◇◆
『青薔薇アンティークの小公女』コミックス1~3巻、FLOS COMICから好評発売中(電子書籍も配信中・2024年4月時点)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
32
『彼の想いは偽物だ』というロビンの言葉に揺れるローザ。そんな折、セオドアの母フレヤが青薔薇骨董店に押しかけ、ローザとセオドアが恋仲だと勘違いする第4弾。無事に誤解は解けたものの、複雑な想いを改めて自覚するローザとアルヴィン。時を同じくしてアルヴィンの生家グレイ領周辺で子供が次々に失踪する事件が起きる中、幼少期の謎に向き合うことになるアルヴィン。両親のすれ違いや鍵を握るエインのことが明らかになっていく一方で、乗り越えた2人の関係も変化の兆しを見せていただけに、思わぬ急展開でどうなるのか続巻が気になります…。2024/06/17
はなりん
21
シリーズ第4巻。アルヴィンの母グレイ夫人のよくない噂からグレイ領のアルヴィンの実家に滞在し、フェアリーリングの謎の調査を行う事になったアルヴィンとローザ。調査を進めていくうちにアルヴィンの過去に起こった妖精にまつわる出来事が遂に明らかに。伯爵夫妻は本当に酷いですね。自分達の感情を優先して子供を切り捨てるなんて。アルヴィンの問題が解決して、感情を取り戻し、さあローザとの関係が進むかと期待したところで、ローザの方の出自に関する事が動きだしそうな感じで続く。2024/08/25
まぁ
9
アルヴィンさんの過去のあれこれは急転換を迎えつつ、これからも思考を止めずに頑張っていくのだろうなぁと思っていたらローザさんが誘拐されてなんですと、となった。猫さんにも何かあるだろうとは思っていましたが、これまたなんですとでした。2024/06/24
まき
8
アルヴィンの故郷に行って彼の過去に何があったのかを知る第4巻。アルヴィンの両親のすれ違いと思い込みは呆れるけど、これからは向き合っていけるよね。ローザとアルヴィンの仲もちょっと進展したのかしらと喜んでいだらのラスト。続きが気になる。2024/07/01
あずとも
7
アルヴィンの生家周辺で子供が次々に失踪する事件が起き彼の母親が容疑者となっており調査のためにグレイ伯爵領へ。そして両親の抱える苦しみやすれ違いアルヴィンの幼少期の謎が次々と明らかになり2人の関係も変化を見せていた中の急展開。続きが気になって仕方がない。2024/06/19