内容説明
◆◇◆『龍に恋う』シリーズの道草家守が描く、新たなマイ・フェア・レディ物語!◆◇◆
身寄りを亡くし、絶望の淵にいた少女ローザ。彼女はある事情で、居場所も母の遺品すらも奪われた。そこに手を差し伸べたのが、美貌の貴公子アルヴィンだったーー。
ローザは看板娘として、妖精と花のモチーフを蒐集(しゅうしゅう)した彼の店に勤めることに。地位と財をもち、一風変わった彼の優しさに触れて、次第にローザは生来の聡明さと凛と美しい佇まいを取り戻していく。
一方、アルヴィンが伝承上の妖精に強い関心を寄せる背景にも、秘めた過去と哀しみがあり……?
伝承に託された謎が、孤独な二人の魂を救う。西洋幻想浪漫開幕!
◆◇◆妖精の伝承が薄れた産業革命時代。孤独な少女と銀の貴公子が、かけがえのない愛を見つける。これは時代に忘れられた、優しいフェアリーテイル◆◇◆
※特典として、同著者『龍に恋う』のキャラクターが登場する書き下ろし短編ストーリー「乙女と薔薇と花言葉」を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すがはら
47
ローザの父親もアルヴィンの父親も明かされず。ローザの母の出自も気になります。おどおどしていたローザが顔を上げてはっきり喋れるようになってから話が面白くなってきました。発達障害かのようなアルヴィンの描写が、完璧なイケメン金持ちヒーローとは違った風味を持たせてくれています。2022/06/24
よっち
41
妖精の伝承が薄れた産業革命時代。母を亡くし職も失い絶望の淵にいた少女ローザが美貌の貴公子アルヴィンに救われ、彼の店・青薔薇骨董店で働き始める西洋風幻想浪漫。妖精と花のモチーフを蒐集する店で働きながら、生来の聡明さと凛と美しい佇まいを取り戻していくローザ。彼女が出会う労働階級の少年が貴婦人に返したいブローチ、夫を亡くした貴婦人の宝箱、そして苦い過去との再会。アルヴィンに認められて自信を取り戻したローザが、彼の心を揺さぶる存在になっていって、二人で解決に導く事件もまたそれぞれが印象的なとても優しい物語でした。2022/05/14
はつばあば
40
小学生の頃から小公子は大好きでしたが小公女セーラはミンチン先生が怖くて中々読めずにいました。これももしや・・と積んでましたがKUも面白いのが見つからず。母親を亡くし低層階級に住まうも、立ち振る舞いが中級以上とアンバランスな孤独な少女ローザ。そんなローザに手を差し伸べてくれたのは妖精の祝福を受けたアルヴィン。妖精は祝福をくれるだけじゃなくいたずらもする。そんなアルヴィンに感情を教えてあげられるのがローザ。ただのアンティークショップの店員さんで収まらないのがいい。2025/08/04
はなりん
35
母を亡くし天涯孤独となったローザ。花売りをしていて出会ったアンティーク店の店主アルヴィンに誘われてアンティーク店で働く事に。妖精と関わり心を無くしたアルヴィンと、不思議な瞳を持つローザが、アンティークや妖精にまつわる事件や相談を解決しながら少しずつ変わっていく感じがワクワクする。二人とも高貴な身の上って感じだし、妖精との関わりもありそうで今後の展開が楽しみ。2023/04/09
mariann
28
また読み続けたい作品ができた。そんなにサクサク進むわけではないけれど一つ一つの物語は丁寧に描かれているし、そこここに散りばめられた伏線の回収も鮮やか。まだほんの序章で彼女の出自も彼の身に本当は何が起こったのかもわからないがアンティークの説明や食事風景が良き。2023/02/17
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