内容説明
マサチューセッツ州ウォールデン池のほとりで約2年の自給自足生活を送ったソローの日記。自然の中に身を置きながら人間社会を諌め「我々はどう生きるべきか」を思索したアメリカ文学の最高峰、新訳決定版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Shun
27
物質主義な人間社会に嫌気がさした思想家ソローは、マサチューセッツ州ウォールデン湖のほとりに小屋を建て自給自足生活を送った。約2年間における森の生活の中で自然や動物たちの暮らしに触れ思ったこと考えたことを書き記し出版したものが本書。物質的に豊かな暮らしをしたいと望むならば金銭を稼がねばならず、その為に精神的な安らぎを手放してまで労働に追われる人たちを見て著者は大きな違和感を感じていた。森での生活はそんな社会から一歩引き、人間とは如何なる存在か思索するに十分な環境となった。読むデジタルデトックスのような1冊。2025/10/17
文化
3
ポール・オースターは『幽霊たち』の中で、『ウォールデン』について次のように述べている。 「二度目の行軍は一度目に較べ道も楽である。第三章で、彼はついに、自分に何かを語りかけてくる文に行きあたる。───書物はそれが書かれたときと同じ慎重さと冷静さとをもって読まれなければならない。 彼は一挙に理解する。こつはゆっくり読むことなのだ、と。言葉に接するときのいつもの速さを捨てて、じっくり読み進めることなのだ。これはある程度の成果を挙げる。だんだんと話が見えてくる箇所も出てくる。」2025/06/06
鈴川愛夏
3
#読了2024/08/13
なおこっか
1
書名を最初に目にしたのは恐らくポール・オースターの『幽霊たち』で、その時は全く気に留めなかったのだが、オースターが亡くなり再度その名に目がとまったのを機会に読んでみることにした。そんな縁から、孤独に沈思する系かと思いきや様子違い、結構好き勝手に言い散らかしている。“善行とはもはや完全に専門職のひとつである”なんてそこだけ取り上げるとアナーキーで燃えそう。家を建てる過程などとても楽しそうで、だんだん脳内でさだまさしが“北の国から”のテーマを歌うようになり、夏も冬もキラキラした森のミニマム生活が記憶に残る。2026/05/30
陽
1
森で生活してみるという行為自体は興味深いのにも関わらず文体が私には合わない様で読むのに時間がかかってしまった。それに簡単に1行で纏められるような話を100ページかけてクドクド書かれているとまるで嫌味な上司のお説教のように感じてどうしても面白いとは思えない本だった。 AIに相談したところ別の翻訳家が訳したものが存在し、そちらの方がまだ文体が柔らかく読みやすいらしいのでいつか機会があれば別の翻訳で読み直してみるかも知れない。2026/02/19
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