出版社内容情報
幕末、将軍親衛職として登場し、大政奉還後も各地を転戦した剣客集団「遊撃隊」。時流に逆らい、武士の一分を貫いた激戦の全記録
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
♪mi★ki♪
10
小藩とはいえ、前代未聞の殿自ら脱藩して戊辰戦争に参戦した林忠崇。松平容保と共に幕末最も勇敢な藩主。そして伊庭八郎と人見勝太郎に萌え死にできる幕末佐幕派好きには悶絶の一冊。
さっと
9
「遊撃隊」は戊辰戦争で東上しながら、最後の箱館戦争にいたるまで各地で官軍と対峙した旧幕軍のひとつ。石高一万石の上総請西藩主でありながら、一武士として奮闘した林忠崇、隻腕となりながらも刀をふるい続けた剣客・伊庭八郎、戊辰戦争後は教育、勧業、地方自治、民間企業設立など様々な面で功績を残した人見勝太郎など、いろいろと幕末モノを読んできたけれど、初見の方たちばかりでおもしろかった。官製の歴史でいうところの敗者の史実を丹念に追っているわけですが、とりあげる人物も作風も地に足ついた感じで安定感がバツグンでありますね。2014/05/11
rei
3
伊庭八郎モノがよみたくてパート2。しかしメインはどちらかというと林正之助と人見勝太郎。この二人の最期までしっかりと話が綴られているので読み応えはかなりずっしり。そう、物語はもちろん函館戦争でその山場をむかえるのだけれど、その後明治・大正・昭和と時がめぐる中での「生き残り」の生き様もまた・・・。2012/01/13
はるち
1
遊撃隊始末、というタイトル通りである。伊庭の死までで作品は終わらない。林昌之助、人見勝太郎の二人も伊庭同様に遊撃隊の隊長であり、彼らの最期も書き切っているのである。蝦夷で死んだもののみが幕末に徳川のために活躍したのではない、ということを改めて感じた。また、生き残ったものの苦悩や苦労がおおくあったのであろうと考えさせられた。2015/02/21
凌
0
☆2004/01/13