内容説明
生類憐れみの令――
江戸の釣り人は、
どう生きたか――?
釣りを軸に元禄を描く重厚な歴史小説
「生類憐れみ」の考えが強まった「釣り船禁止令」のためなかなか釣りが出来ない采女は、釣道を極めんとして指南書『釣秘伝百箇條』を著したとされる投竿翁の足跡を追うことに。
そして赤穂浪士の討ち入りで、敬愛する義父・上野介を失ってしまう。一方、相次ぐ禁令発布に抗った絵師の朝湖は、島流しの憂き目……。
ロマンに満ちた釣りを通して元禄の江戸を描く、長篇歴史活劇、完結。
目次
巻の十一 釣秘伝百箇條
巻の十二 夢は枯れ野を
巻の十三 この道や行く人なしに
巻の十四 其角純情
巻の十五 島流し
巻の十六 初鰹
巻の十七 松の廊下
巻の十八 討ち入り前夜
巻の十九 討ち入り
巻の二十 元禄大地震
巻の二十一 霜の鶴 狂える猿
巻の二十二 弥太夫入牢
巻の二十三 忘竿堂
結の巻
初刊本あとがき
解説 細谷正充
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんぶん
21
【図書館】いよいよ、下巻。 采女の数奇なる運命を柱に朝湖が其角が、どう生きたのか、元禄時代という時代は徳川綱吉の「生類憐みの令」が悪法の限りを吹き荒れた時代だった。 一国の将の言葉で泥炭の苦しみを味わうのか、時代が変わっても苦しむのは庶民だけという事か。 犬だけかと思ったら釣りにまで及ぶとは、困ったものだ。 忠臣蔵と併せて元禄を描く釣り浪漫の大作、流石、獏さんだと拍手喝采! 堂々の大団円です。2024/08/21
辻本 敏久
1
地獄に落ちるも極楽かな。2024/08/16
あきのぶ
1
二十歳くらいの頃、当時勤めていた会社の【釣り倶楽部?】の忘年会に賑やかしとして、参加した事ある。絶対的なルールで、宴会開始17:00から2時間は席を立ってはダメ。逆に言うなら、その時間で一斉に人が居なくなる。ちなみに私は麻雀に引き込まれ、ビギナーズラック大爆発で、諸先輩方、ひんしゅくだった。懐かしい。2024/06/21
blue-brass
0
細谷氏の「解説」を面白く読み、最後の頁。「本書は2013年5月に講談社より・・」の次に「なお、本作品はフィクションです。」とあって、何だこの一文は。当たり前だろ、要るかこれ。当時の資料を集め多くの出版物を読んで著者が描いた物語とうすうす分かった上で読んできて、読み終えたおいらはそこからタイムリープ。現実の世界に戻ってきたばかりで頭の中は直前まで現場に居合わせていたほかほか状態。そこへホントの話じゃないからねと釘を差すこの文は、どうだい楽しく読めたでしょとでも言いたげだ。編集者がニヤリとしている顔が浮かぶ。2025/01/09
necodono
0
思ったよりも文体が軽かった・・けど 物語の当事者にしてみたら重いし辛い内容もあるのでこのくらいでメンタル弱った私にはちょうど良かったかも知れない 世のエンスージアストに幸あれ2024/10/01




