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内容説明
日本の知の礎を築いたのは、飽くなき探求心を持ちつづけた学者たちだった。土居健郎は言う、「まず「わかる」とはどういうことかということをわかる必要があるでしょう」。禅の本質を説く鈴木大拙、インド思想史に人類史的な普遍性を見た中村元、心理療法の目的を自身の物語の発見に見いだした河合隼雄、人間と自然の関係の変化が歴史学に課題をもたらしたと指摘する網野善彦……。日本を代表する「知の巨人」たち、その学問の総決算ともいえる最終講義を精選したアンソロジー。「学究の極み」篇では、日本の知の礎を築いた学者たちが生涯をかけて追究した研究テーマ、その集大成を披露した講義を収録。冒頭に各講義の要約を付し、難解な講義も概要をつかみやすくした。推薦・若松英輔
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホシ
18
碩学による学究の到達点が最終講義を通じて示されます。宇野弘蔵、大塚久雄、多田富雄による経済経営学、免疫学の講義は全く理解できず。他の講義も難解でしたが、感じ入る箴言に出会えのは大きな喜びでした。中でも網野善彦が内村鑑三を引きながら「真っ直ぐに生きろ」と説いて講義を閉じる所が良かった。曰く、内村鑑三は「勇ましい高尚たる生涯」と言ったらしい。河合隼雄のコンステレーションや鶴見和子の内発的発展などは私が現在、テーマとしている内容と深い関連があるように思いました。大きな触発を受ける一冊に出会えたことに感謝。2024/10/20
kichy
3
先人の学者の最終講義を集めた本。小泉八雲、鈴木大拙、中村元、河合隼雄などは馴染みがあったため興味深く読むことができたが、経済系の宇野弘蔵や大塚久雄、免疫学者の多田富雄の講義録は読み進めるのが難しかった。また改めて挑戦したい。2024/11/02
Go Extreme
1
https://claude.ai/public/artifacts/6ad9dd58-d5b0-47f1-9740-dbb8b64bb588 2025/06/29