内容説明
待望の第3弾発売!!
摩訶不思議な“相撲の世界”に
「横審の魔女」が、今作も愛を込めて浴びせ倒し!!
伝統と品格に裏打ちされた相撲界独自の美意識に、
横綱級 スー女 牧子が真っ向からむき合う。
”力士が纏うカリスマ性の招待”から
”なぜ土俵は聖域なのか”に至るまで
読めば読むほど、目からウロコの
角界の深遠な魅力が満載!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
23
土俵入りの雲竜型と不知火型は、一度決めると変えられないという。だが横綱北の富士は、秋田巡業で本来の雲竜型ではなく、不知火型を披露。虫垂炎により同巡業に参加できない不知火型のライバル玉の海の代役を、自己責任でかって出た次第。観客はその心を知っているため、大歓声だったという。だが、予後が悪く、27歳で世を去った玉の海。北の富士はその無念を今も抱えながら、現在82歳。現在も相撲解説者であり続けるのも、周りがそんな人柄を慕っているからこそ。2024/11/10
Tomomi Yazaki
18
スー女のパイオニア・内館牧子が放つ第三弾。著者がまず苦言を呈すは土俵入り。雲竜型と不知火型。それを勝手に変えるモンゴル人に先生も怒り心頭。朝青龍は渋々直しましたが、白鵬は奇妙な独自の土俵入りを最後まで正しませんでした。相撲に対する考え方が顕著にわかる負のエピソードです。その他薄っぺらな知識をひけらし、後の先の体得を目指すが立ち遅ればかりで負けが込むと、反則すれすれのエルボーで相手力士を破壊し続ける白鵬。後半は好角家の声を代表し相撲道にもとる白鵬への強烈な批判。相撲を愛するがこその怒りを本書で感じました。2024/05/28
ようはん
16
白黒付ける、胸を借りるなどの相撲由来の言葉は結構多いけど一人相撲が平安時代由来の相撲の儀式から来ているとは思わなかった。ただ1番インパクトあったのは内館先生が青森のイタコに頼んで双葉山の霊を呼び寄せた話。いや双葉山が本当にそんな事言うんだろうかと思った。2025/06/19
多喜夢
7
朝乃山がやっと幕内に戻ってきて、過去の原稿も出版できたのかなと思ったら、またまた朝乃山はケガでしばらく出られない。貴景勝も大関陥落。ちょんまげ力士の優勝が続いたり、満身創痍の横綱はこの後も優勝を続けることができるのか?内館さんのお話をもっと聞きたい。恐山で双葉山の霊と対話した話は可笑しかった。相撲協会も今や女性ファンのおかげで成り立っているのだから、いろいろ考えてほしい。2024/08/24
Asakura Arata
5
本編と鼎談のタイムラグが目立つなあ。本編は、貴景勝と朝乃山が横綱候補みたいになっているが、鼎談では、大の里とハクオウホウが期待されている。女人禁制の件は、色々考えさせられた。やはり生命の脅威を男性が感じやすいというところだろうか。2024/05/26