内容説明
絵画、舞踊、演劇、武術、茶、花、刀剣鍛造・鑑定……体を使って文化価値を創造する「芸」は、いかに習得し、創造していくものなのか。師匠から弟子への相伝作法から見る日本人の精神構造。家元制度というシステムの背景。千利休や芭蕉、世阿弥の芸術論や「秘伝」の哲学と社会的役割など、「芸道」という独特の文化社会を考察する!
目次)
第一章 芸道の成立 芸と芸道/「型」の理論/芸道成立の実例
第二章 芸道の系譜 遊芸の系譜/武芸の系譜/大衆芸能の系譜
第三章 秘伝の相伝 秘伝伝授の歴史/家元制度と相伝
第四章 芸の習得 一生修行の世界/仏道の行/遊芸の行/芸の習得と想像
第五章 至芸の境 守・破・離/名人と天才
解説「芸」における弟子の効用 内田 樹(神戸女学院大学名誉教授・武道家)
本書は『芸の世界 ――その秘伝伝授』(1980年刊 講談社)を改題したものです
目次
目次
第一章 芸道の成立 芸と芸道/「型」の理論/芸道成立の実例
第二章 芸道の系譜 遊芸の系譜/武芸の系譜/大衆芸能の系譜
第三章 秘伝の相伝 秘伝伝授の歴史/家元制度と相伝
第四章 芸の習得 一生修行の世界/仏道の行/遊芸の行/芸の習得と想像
第五章 至芸の境 守・破・離/名人と天才
解説「芸」における弟子の効用 内田 樹(神戸女学院大学名誉教授・武道家)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
無重力蜜柑
5
能、剣術、茶道、華道、刀剣鑑定……等々、日本の伝統文化において「芸」と称された営みを、歴史学的、哲学的に考察する。まず何より酷い悪文だというのが最初の感想。かなり古い本の復刊ではあるのだが、それにしたってこれはない。とにかく恐ろしく冗長なのだ。言い回しは全編やたら勿体ぶっているし、無駄な例示や逆説、反復が頻出する。主述の不意打ちはデフォルトである。さらに同じ内容の繰り返しが二段落続くこともある。これらの無駄をバッサリ省けば、本書は半分以下の分量になるだろう。内容は興味深かっただけに残念でならない。2024/07/23
Go Extreme
1
https://claude.ai/public/artifacts/1b3681ba-f7d5-4805-a890-56bdae91aab6 2025/06/10
Mihoko
0
芸の世界の成立から系譜、習得から境について書かれている。 芸と言っても華道、茶道、剣術、歌舞伎や邦楽全てを網羅。剣術が現在の組織図に至るまでの流れは興味深いものでした。 芸の習得、境は、なかなか難しい。感覚的にわからない箇所多数。芸とはいかなるものか!を考えたくなる書籍2024/12/06
よちゆし
0
全体、興味深く読んだ。芸道の成立、芸道の系譜と続くが、 遊芸から武芸、大衆芸能への変遷が芸道の発展につながっているのが意外だった。家元制度の謎がわかった。芸の修得では、修得と創造の関係も興味深かった。天才についても、努力との関係だったり、当人の認識だったり、新たな味方に触れられていい本だと思った。2024/10/10