内容説明
平安中期、中宮定子に仕えた清少納言が、宮中での生活を才気煥発の筆で綴った傑作随筆集。エッセイスト酒井順子ならではエスプリの効いた現代語訳が楽しい。関白道隆の没後を描いた一四三段から完結まで。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
旅するランナー
188
噂話して何が悪いと開き直る強心臓。関白道隆(井浦新)の死、斉信(金田哲)とのウイット富むやり取り、大藏卿正光の地獄耳など、自慢話も含めて饒舌に語ります。そして、中宮定子(高畑充希)ラブは変わりません。それと「ひたすら過ぎゆくもの。帆をかけた船。人の年齢。春、夏、秋、冬」はいつの世も共感できる感覚なんですね。2024/11/02
あきぽん
40
現代のエッセイでは言えない、身も蓋もないオンナの本音を書いて、千年間オンナ達の親友であり続けた清少納言姉さん。私にとっても「あるある」てんこ盛りでした。千年間女子校でカーストトップでいつづけるすごい先輩。以前から枕草子大好きを公言していた酒井順子さん、ホント良かったですね!!2025/06/03
コニコ@共楽
18
上巻を読んでから間が開いてしまったが、その間に『清少納言のたくらみ』を読んで、彼女の定子愛の深さをしみじみと感じた。今回の下巻では、ものづくしの章より、過去の出来事を思いのままに書いたものが多く、より定子愛を感じることができた。特に278段の中関白一家が揃う華々しい様子を余りある賛辞で書き描いている。だが、その最後で”けれど、その時に素晴らしいと拝見していたことも、今の世のありさまと比べると、とても同じ方のお身の上とは気持ちが滅入り、(以下省略)…”とあるのがなんとも切ない。2024/12/31
まーぶる
2
火事で家を失った人への扱いが酷すぎる。こんなこと書かなくてもいいのにと思うが、書かなくてもいいことを書いているから多くの人に面白がられたのかな。2025/01/01
ねここん
2
作者の性格がよくわかる。示された出典や他の訳と読み比べるのも面白いだろう。(上)と同じ。2024/10/08
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