内容説明
神自身が信仰を投資に例えるイスラーム教のもとで、どうして逸早く資本主義が発達しなかったのか?クリスチャンの息子達を集めて皇帝の忠実な親衛隊に育て上げたオスマン帝国の「デヴシルメ」はなぜ実現可能だったのか?法を重視し、法に徹底した情熱を注ぎこんだはずのイスラム圏で、「法の支配」がなぜ崩壊したのか。など、イスラーム帝国の社会構造の本質に迫る。
世界史の謎を新たに読み解く壮大なシリーズ、「古代篇」「中世篇」「東洋篇」に続く第四弾、待望のイスラーム篇。
第1章 贖罪の論理
第2章 純粋な一神教
第3章 〈投資を勧める神〉のもとで
第4章 「法の支配」をめぐる奇妙なねじれ
第5章 「法の支配」のアンチノミー
第6章 人間に似た神のあいまいな確信
第7章 預言者と哲学者
第8章 奴隷の軍人
第9章 信仰の外注
第10章 涜神と商品
第11章 イスラームと反資本主義
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
amanon
6
「イスラム篇」と銘打っておきながら、西欧…特にキリスト教にかなり紙幅を割いていることにツッコミをいれたくなるけれど、それでもスリリングな謎解きの面白さに、ほぼ一挙読み。前述のツッコミも、これまでの流れから致し方ない要素もあることは否めないし。それはそうと、これまである程度イスラム関係の本を読んできた僕にとっても、本書で書かれていることは目が点になるような記述の連続。著者及び解説者が述べるように、今日の我々にとってイスラムが非常に重要であるのにもかかわらず、あまりにも無知であったことを改めて痛感した次第。2026/05/17
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