内容説明
横浜に向かう大型客船。私はある男と相部屋になった。「なんでも知っている」と言わんばかりの出しゃばりな男「ケラーダ」。誰もが皮肉を込めて彼を『物知り博士』と呼んだ。しかし彼がとった意外な行動から、私はその人物像を修正せざるを得なくなる―稀代のストーリーテラーであるモームの短編をまるごと使い、行方先生の授業を再現しました。読解力や文法力を試しながら物語も楽しめます。また、行方先生が英語学習のあらゆる悩みに答える「英語よろず相談室」や先生の学習史も収載。初級者から上級者まで、英語を学ぶ奥深さと楽しさをじっくり味わっていただけます。本書でしか読めない、行方昭夫21世紀版翻訳を完全収録!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ももたろう
9
いや、ケラーダ氏かっこよすぎる。自分が嬉しければ相手も嬉しいはず、と決めつける自己中な男で嫌な印象しかなかったけど、最後のどんでん返しで、英国紳士の凄さを思い知った。自分がどれだけ恥をかこうと、女性に恥をかかせることだけはしない、というのが序盤のクズさ加減とのギャップで余計かっこいい。物語のクライマックスらしきところでは、会話ではなく、表情だけで登場人物の思いがありありと感じられて、そのあたりの技巧も凄い。おもしろかった〜2025/03/21
shimashimaon
5
面白かったです。DHCから出版された初版を積読していたのですが、GAKKENからkindle unlimitedとなって読めるようになっていることを知って早速手に取りました。三部作の三作目ですが、二作目の『英文翻訳術』よりも入門編に近いということで先に読みました。風呂に浸かりながらリラックスして少しずつ読むのに適していました。物語も設問も面白かったです。『英文翻訳術』もkindle unlimitedなので読むのが楽しみです。2025/05/25
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