内容説明
短編集第十弾は、多くの人間の思惑と陰謀が渦巻く物語。王選候補者であるフェルトと騎士のラインハルトを主人公に、五大都市の黒社会との激闘を描く『フランダース騒乱』。現代に蘇った『魔女』オメガが、二人の連れの少女と共に極寒の雪の山荘に閉じ込められ、そこで起こる殺人事件の解決に奔走する『One Wild Night』。
本編だけじゃ知り尽くせない、それは彼女たちに巻き起こる他にはない異世界生活。
「――ひょっとすると、殺人鬼はワタシたち全員を殺すつもりなのかもしれないね」
全編Web未掲載。出会いがあれば別れがある。それを知るための物語が、ここにもある。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
28
フェルトとラインハルのエピソードと、エキドナが雪の山荘で謎解きをする短編集第10弾。導入編と事件編に分かれた王選候補者であるフェルトと騎士のラインハルトを主人公とした五大都市の黒社会との仁義なき戦いと変わっていく関係。そして二人の連れの少女と共に極寒の雪の山荘に閉じ込められて、そこで起こる殺人事件の解決に奔走する現代に蘇った『魔女』オメガことエキドナ一行。仮面騎士ベルトールってなんだよとか(苦笑)、そこでのアナスタシアの関わりが見えたり、クローズドサークルのミステリになっていたりとなかなか面白かったです。2024/04/18