内容説明
イージス艦や戦闘機をはじめ、現代の防衛システムをちゃんと知るには欠かせないが、ちょっと高度で手の出しづらい基礎知識が「レーダー」だ。 戦闘機のレーダーがXバンドなのは知っていても、早期警戒機のレーダーがなぜUHFを使うのか知っているだろうか?
軍用レーダーの初歩について、実際の使用例を幅広く取り上げつつ楽しくマニアックに解説する本が本書だ。
レーダーにおける電磁波の使い方、バンドによって異なる特徴や用途、送受信アンテナの種類、電子戦のカラクリなどなどが、全編を読めば、ひと通りまるっと入ってくる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つわぶき
6
電波を使用するレーダーは第二次大戦の英国防空システムに始まり、今やあらゆる軍種で多様なレーダーが使用されている。本書はその様なレーダーの原理と用途を海空軍を主体に解説している。「多用途のレーダーをまとめて処理したり、ノイズを除く高度な運用にはソフトウェアが不可欠」であり、レーダーにおいても更なるIDAサイクル高速化のためにソフトウェアの力が必要とされていることが覗い知れた。また、電子戦の言及もあり、スクランブル発進を通じて相手方の電波情報を電子戦機で獲得を試みることもあり、情報の重要性もまた再認識した。2025/06/18
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