内容説明
朔の企みで、ついに毒親な両親たちを一瀬の長から失脚させることに成功した華。
没交渉だった兄、柳の本心も知ることができ、少しずつ兄妹の交流も復活し始める。
その過程で華は、朔への恋心を少しずつ自覚し始めるのだが、2人は相変わらずな距離感で過ごしていた。
そんな中、第一から第五までの黒曜学校合同の学祭が開催されることになり、今回は、一ノ宮家が取り仕切り、華たちが所属する第一学校で行われるという。
その目玉プログラムは、各学校の代表生徒同士で術者の技を競い合い、優勝を決める術者交流戦。
式神たちとのんびり屋台などを楽しもうと思っていた華だったが、皆に本当の実力を知られてしまったことがあだとなり、不本意ながら選抜メンバーに担ぎ出されてしまう。
最大のライバルは、ここ数年の優勝をかっさらっている第四学校。その中でも、攻撃力に特化した四ツ門家の後継者候補である四ツ門牡丹だった。
高飛車で勝ち気なお嬢さまである牡丹は、何かと華を馬鹿にし、噛みついてきて……?
その一方で、術者協会から呪具を盗む事件を起こし、協会に捕縛されていた「彼岸の髑髏」のメンバーが、厳重な監視下にあったにも関わらず、突然全員苦しみ悶え死んでしまう。
朔は腹心の柳と、“漆黒最強”の誉れ高い術者、四道 葛(しどう かずら)に調査を命じるが――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
合縁奇縁
43
学祭で行われる、術者交流戦の選抜メンバーに担ぎ出された華は、四ツ門の後継者候補でライバル校のエース・牡丹と対戦することに。一方で術者協会の威信を揺るがす不穏な事件が発生。朔は当主として、柳たちに調査を命じ…。「結界師の一輪華」シリーズ第4弾。朔の企みで、ついに毒親な両親たちを一瀬の長から失脚させることに成功した華。没交渉だった兄、柳の本心も知ることができ、少しずつ兄妹の交流も復活し始める。その過程で華は、朔への恋心を少しずつ自覚し始めるのだが、2人は相変わらずな距離感で過ごしていた。引き続き、2024/04/20
アクビちゃん
38
コミュ【タイトル縛りの本選び【2024年3月は“花”】参加本。異能ファンタジーの4巻。クレハさんが書くものは、コミックを読むようにスラスラと読みやすく、読んでいて楽しい♪ 華ちゃんのこと嫌いじゃないのよー。だけど、ただ強いだけではなく、朔が華にベタ惚れする、もっと人柄とか考え方とかもう1つ何かが欲しいとこ。今回は、色々と伏線が張られたようなので、まだまだ続きそうなこちらのシリーズ。次巻を楽しみにまってます💓2024/03/17
こも 零細企業営業
35
学祭の対抗戦にC組なのに参加させれる華。支柱を守護する一ノ宮当主の嫁となり、虫型とはいえ強力な式神、人型の式神を2体、さらに山の神を式神にした事が全校生徒にバレてしまった華は、義理の弟の望から強引に参加させられてしまった。だが、彼女はこの学祭には全く興味を示さず。屋台巡りをする事を望んでいた。そんな彼女に四門の牡丹が突っかかる。2024/02/22
えみちゃん
25
子供のころから折り合いが悪かった毒親を失脚させた一瀬兄妹は柳を新しい当主に立て手探りで新生活をスタートさせました。そんな折、黒曜学校の学園祭の目玉「術者交流戦」の選抜メンバーに担ぎ出された華は四ツ門(よつかど)の後継者候補のエース牡丹と対戦することになるのですが・・。いままで学園祭にまったく興味を持ってなかった華にはなぜ皆が《打倒、第四学校!打倒、牡丹‼》で盛り上がるのか理解が及ばないようでしたが似非お嬢・牡丹の挑発に乗って完膚なきまで叩きのめしちゃうところがちょっとエグイかも。^^;一方、学園祭の裏側2024/02/28
はる
20
またまた濃いキャラが出てきましたね。しかも、皆から嫌われてるし、やたら上から目線であまり好きになれなかった。なので、私も桔梗や望と同じように学祭でコテンパンにやっつけてって思ってしまいました。それにしても、最後が意味深な終わりかたでした。また次回も波乱がおこりそう。2024/04/02