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内容説明
母国・中国では規制のため、自由にBL漫画が描けず悶々としていた、漫画家の卵・夢言。日本の雑誌で好きなBLを思う存分描きたい! そんな思いを強くした矢先、夢言にお見合い話が舞い込んだ。相手は、同級生だった致遠。彼には中学生の頃、自分のBL漫画を否定されたことがあり、いま一番会いたくない相手だった…。中国と日本、文化も慣習も違う2つの国を行き来しながら、自分の夢を叶えようと奮闘する中国人女性の葛藤と冒険を描く第1巻! 2023年春に「モーニング」に読み切り版が掲載され話題となり、「モーニング・ツー」で連載化となった作品です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Atsushi Kobayashi
17
中国の人は、どう過ごしているのか、どういう風習なのか、垣間見ることができて、いい感じです。2024/04/29
瀬谷
13
中国人女性がBL漫画家を目指すストーリーということで、よくあるクリエイターお仕事系マンガにはない切り口で楽しめた。表現の規制のレベルなど、近い国の割にはあまり知らなかったことが多くて驚く。キャラクターのちょっとしたやり取りからもうかがえる文化の違いや、外国から見た日本像が誇張されていない感じも読みやすい。主人公が描きたいものを描けるよう、応援したくなった。2025/07/21
電羊齋
13
強まる中国のBL漫画規制の中、主人公は日本で漫画を連載する道を模索していく。やはり中国人が書いているので日中両国の文化や事情の違いがリアルに描かれている。作中でも触れられているけど、中国では中高生の恋愛が禁止だったり、同性愛への偏見が非常に強かったりする。個人的には、主人公がネット上の「日本人はこうだ」というイメージ、先入観に囚われて考えすぎて失敗しまうところなどもリアルだと思った。今後の展開に注目したい。2024/03/09
kokekko
7
BL漫画家を目指す中国人女性の物語。中国のBL作家の置かれる苦境をwebや雑誌で幾らか耳にはさんだことがある。「不良文化拡散」という言葉には驚いたが、もっと驚いたのは中国ではもう漫画雑誌がほぼ絶滅していそうなことだった。ちょっと離れたところにあるだけなのに中国は遠い国だ。だがこういう個人の情熱にフォーカスした物語を読むと、やりたいことに向かって猛進する情熱に国境はないのだと思わせてもらえる。いい本。2025/07/11
chirako
7
BLの創作物はマンガもドラマもpixivも規制されて見れない中国四川省の女性が日本でBLマンガ家デビューを目指す。でもクリエイター物語じゃなくて中国の女性の日常マンガを読む気分で読めるのがよかったです。明るくも無邪気でもないけどとぼけたところのある主人公もかわいいしSNSで見た外からの日本人観ネタもいい感じ。中国の監督で映画にできないかなー、これ。映画で見たいなーと(ネタがネタなので無理かなー)2024/03/13