内容説明
北海道警察本部に警察庁から特別監察が入った。監察官は警察庁のキャリアである藤川警視正。藤川は、道警の裏金問題のために百条委員会で証言した津久井刑事に監察の協力を要請した。一方、札幌大通署の佐伯刑事はホテルの部屋荒らしの捜査を部下の新宮と進めていたが……。警察小説の金字塔、大ベストセラー「道警シリーズ」第2弾、新装版!
感想・レビュー
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まるぷー
19
道警シリーズ第2弾。警察庁からキャリアの藤川監察官が道警の不祥事の監察に入る。前後してタイ人少女の人身売買、ボッタクリバーでの客の転落死が起こる。前作で道警の収賄をうたい左遷されていた津久井と情報処理に長けた小島を手元に起き道警の恥部に迫る。平行して佐伯警部補が転落死の再捜査をし、警察と暴力団の癒着に行き着く。そして、監察官と佐伯が同じ所に辿り着く。臨場感溢れスラスラ読め中身も濃いくて面白かった。冒頭で藤川が現れたとき嫌な奴だと感じたが、人情味があって良かった。最後、千歳空港では情けなかったなぁ。 2024/04/22
奥田智徳
4
「笑う警官」の続編。キャラ的には確立されているので、すぐに没頭できた。今作も前作同様楽しめた。続編となると、つまらなくなる事が定番だけど、本作は文句なく面白かった。監察官の藤川が良かった。2024/03/02