角川文庫<br> 鳥籠のかぐや姫 下 暁に華ひらく愛

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角川文庫
鳥籠のかぐや姫 下 暁に華ひらく愛

  • ISBN:9784041146798

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内容説明

時は金鵄(きんし)国、第33代帝、天誠帝の御世。
都から遠く離れた隠岐野の郡の辺境の里で、祖父母である讃岐家の翁と媼に育てられていたかぐやは、見た目は美しいが幼い頃から人とは異なる力を持っており、気味悪がった翁と媼に虐げられて育てられていた。
自分のせいで仕事を失ったという祖父母への罪滅ぼしのために、貴族からの貢ぎ物を集めるための都合のよい人形として扱われることを心を殺して受け入れ、兄と慕う錺(かざり)職人の零月に唯一心慰められて生きていたが、本当は誰かにありのままの自分を愛してほしいと叶わぬ願いを抱えていた。

そんなかぐやを鳥籠から解き放ってくれたのは――前帝の子であり、現帝からの信頼も厚い美丈夫、祇王隆勝だった。
隆勝はこの国に跋扈する、妖影(かげ)と呼ばれる妖魔を討伐する黒鳶隊の大将をしており、かぐやの異能の噂を聞き、仮初めの婚姻の形を取ることでかぐやを連れ出してくれた。
だが、かぐやは黒鳶隊の姫巫女として力を使うことを望まれ、また別の形で利用されるだけかと落ち込んでいたが、中将の海祢や少将の凛など、かぐやに偏見の目を向けない仲間たちと真剣に任務に向き合う中で、自分の意思を取り戻し、隊の一員として皆に認められたいという新たな願いが生まれるのだった。

厳しくも優しく、いつも自分を見守ってくれる隆勝に心惹かれていくかぐや、そして隆勝も懸命に生きようとするかぐやを愛おしく思っていく。
だがこれはあくまで仮初めの結婚。惹かれあいながらも、それぞれの事情によって2人は互いに一歩を踏み出し切れずにいた。

そんな中、妖影の動きは一層活発になっていく。
どうやら妖影を操る存在がかぐやを付け狙っているようで……?

美しく心震える異能×和風恋愛ファンタジー!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はなりん

14
上下巻の下巻だったけど、話は終わらなかった。妖を討伐する黒鳶隊で姫巫女として周りに支えられながら成長するかぐや姫。黒鳶隊の海祢の姉が夜叉に捕まり助けるも、かぐや姫を庇って亡くなる。夜叉の正体、かぐや姫の謎など不明なまま。隆勝とは、相思相愛になり2人の関係は、いい感じになったけど、全体的に不穏なまま。2024/03/20

色素薄い系

6
上下巻で発売されたら完結すると思うじゃん?下巻中盤あたりでこれ終わらんやつでは?と危惧したんだけど案の定謎を出すだけ出して一切明かされないまま終わったんだけどこれ続き出ますかね?かぐやと隆勝が相思相愛になるのは別にいいんだけどそんな事よりストーリーの謎を!明かしてくれ!になってしまった。分かったのってラスボスっぽいやつが確定したくらいだよ。それに関しても多分そうだろうと疑う人多いだろうから大した情報でもないし。2024/02/22

よっしー

3
上下巻纏め読み。結構面白く読み進めたものの、全然終わってなかったわ…。2024/04/02

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