内容説明
街の派遣所から王城の給仕係として派遣された、元男爵令嬢のリディ。お給金ぶんはきちんと働くが、「地味で目立たずほどほどに手を抜く」のが信条だ。
しかしある日、隠していた語学力が外交官である侯爵・レオンハルトに見抜かれ、直接雇用で彼の仕事を手伝うことになる。追加の報酬に惹かれて始めた兼業生活だが、同僚からの嫉妬やトラブルが降りかかり、リディの日々は平穏とは程遠いものに。
ピンチのたびに駆けつけ、助けてくれるのはいつもレオンハルト。彼に感謝はするものの、注がれる甘い視線の意味には全く気づかず――!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
27
街の派遣所から王城の給仕係として派遣された元男爵令嬢リディ。しかしある日、隠していた語学力を外交官のレオンハルト侯爵に見抜かれ、彼の仕事を手伝うお仕事謎解きラブストーリー。お給金ぶんはきちんと働くが地味で目立たずほどほどにが信条の彼女が、追加の報酬に惹かれて直接雇用で彼の仕事を手伝う展開で、同僚からの嫉妬やトラブルに巻き込まれてゆく一方で、それを切り抜ける自身の才覚だったり、ピンチのたびに助けてくれるレオンハルトの存在があって、意外な繋がりも明らかになって関係も変わっていきそうな今後の展開が楽しみですね。2024/01/27
bulbul
7
没落した元男爵令嬢リディが王城勤務で成り上がる!? 有能なリディがお仕事に恋にと活躍してそれに伴う嫌がらせの合間に謎解きがあったりして楽しく読了。何よりも氷晶の貴公子の溺愛が唐突ではなかったところもグッドです。この2人だけじゃない、皆苦労しながらも自分の道を切り開いてるなぁ、っと感慨深い一冊でした。2024/01/20
なぎ
3
王城の給仕係として派遣された元男爵令嬢のヒロインが、外交官である侯爵に有能さを見抜かれて仕事を手伝うことになるが···。仕事と恋愛がバランスよく描かれていて最後まで楽しんで読めました。自分の夢の為にきっちり働くリディがカッコよかったです。程々に手を抜くところも同じ社会人として共感しました(笑)レオンハルトのリディへの想いが決して唐突ではなくて、ずっと一途に想っていたのがキュンときますね。個人的にはダグラスも恋愛を拗らせてそうなので気になります。2024/02/05
菊地
1
「地味で目立たずほどほどに手を抜く」のが信条なのはいいと思うんだけど、「能力を隠す」具体的な動機が弱い気がするし、有能設定の割には侯爵に弱みを握られるところとか隙が多い。 もうちょっと上昇志向というか、自分の能力を生かせる仕事は好き、みたいなわかりやすい構図だった方が好みだった気がする。2024/02/03