NHK出版新書<br> 日本の動物絵画史

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NHK出版新書
日本の動物絵画史

  • 著者名:金子信久
  • 価格 ¥1,485(本体¥1,350)
  • NHK出版(2024/01発売)
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  • ISBN:9784140887134

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内容説明

「鳥獣戯画」から若冲の「動植綵絵」、応挙の子犬、将軍家光のヘタウマ画まで。フルカラーで名作90点超を

日本には、なぜ多彩な動物絵画があるのか? 「鳥獣戯画」から仏教絵画・禅画、若冲の「動植綵絵」に、応挙の子犬、将軍家光のヘタウマ画まで。日本人と動物のかかわりをたどるのみならず、「いかに描かれたか」という視点も加え、古代から近代までの数々の名作誕生の秘密へと迫っていく。フルカラーで名作90点超を収載した、決定版の通史!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

102
「かわいい江戸絵画」でお馴染みの金子先生が、日本の動物絵画史を網羅した充実の一冊。光琳・応挙・蘆雪・国芳らの江戸絵画において、かわいい動物表現が頂点を迎えるが、その背景には、仏教美術、奇跡の鳥獣戯画、牧谿や雪村周継の禅画の表現、狩野派の立派な造形、図鑑としての本草学、森狙仙・宋紫石・司馬江漢らのリアリティなどの歴史と伝統が連なっていることが明らかにされる。日本人が描いた涅槃図には、経典に出てこない大小様々な動物たちが登場するというのも面白い。動物を切り口として、絵画史の点が線に繋がった面白さが満喫できる。2024/03/03

さとうしん

13
ユーモラスな、あるいはかわいい動物絵画の系譜。鳥獣戯画のルーツを発掘によって得られた「落書き」から見出したり、江戸時代の漫画的な虎の目付きのルーツを中世の禅画に見出すといった分析が面白い。こういった古代からのいとなみが「ちいかわ」などに繋がっているのかもしれない。しかし著者の言うように西洋流の芸術では動物を描くことが低く見られたとすると、中国で活躍した西洋人画家郎世寧が西洋の画風による動物絵画を多く残しているのはどういう位置づけになるのだろう? 2024/06/06

月猫夕霧/いのうえそう

10
著者は府中市美術館学芸員の金子さん。毎年春の江戸絵画展で楽しい切り口の展示を見せてくれる人です。そういえば上様(徳川家光)のぴよぴよ鳳凰を最初に見たのもここだった気が。そんな著者による江戸時代以外も含めた動物を描く絵画の通史です。動物を描く絵画を単に可愛いや可笑しいの視点ではなく仏性を絡めて評価しているのが斬新でした。確かに仏教絵画は動物の宝庫でしたね。通史としては明治以降の分量が少ない気もするので(藤田嗣治の猫とかも気になる)、何方か近代編を書いてくれないかしら?2024/04/12

スプリント

9
妙に写実的な絵があったり 漫画チックな絵があったりと眺めていて面白い。 コロコロした犬の絵がよかった。2024/04/19

流石全次郎

8
著者は美術館の学芸員で専門は江戸時代絵画史とプロフィーㇽに書かれています。仏教と絵画のつながり、架空の生物の絵画、めでたいとされる龍や虎、鯉の滝登り、鶴などなど。仏教、京都の文化、お城お抱えの絵師、お寺への寄付。国内における動物絵画に関する歴史上の説明や解釈に加え、個人の思い、個人的な想像などが自由に綴られていて楽しく読めました。2024/03/20

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