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内容説明
クリストファー・ノーラン監督最新作映画『オッペンハイマー(Oppenheimer)』原案
「オッペンハイマーという誰よりもドラマティックな人生を歩んだ男の脳内に入り、彼の物語を描くことによって、観客のみなさんに彼の人生を追体験してもらいたかった」
――クリストファー・ノーラン
2006年ピュリッツァー賞受賞作
「原爆の父」と呼ばれた一人の天才物理学者J・ロバート・オッペンハイマーの生涯を丹念に描くことで、人類にとって国家とは、科学とは、平和とは何かを問う。全米で絶賛された傑作評伝が、待望の文庫化。
詩や哲学にも造詣が深く、繊細な精神の持ち主であった青年時代(上巻「異才」)。
25年にわたり膨大な数の関係者や家族の証言や史料を丹念に取材し、人類に「原子力」という新しい火をもたらした天才科学者の実像をあぶり出す傑作評伝。
解説/山崎詩郎(上巻)
※本書は2007年8月にPHP研究所より刊行された単行本『オッペンハイマー 「原爆の父」と呼ばれた男の栄光と悲劇』に新たな監訳・解説を付して改題・文庫化したものです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
buchipanda3
105
表紙はロスアラモス研究所のID写真だそうだ。40歳頃だろうか。理論物理学者としての地位を確立して自信に満ちた風貌に見える。その聡明さから研究者として順風満帆な経路を辿った彼だが、それ故か自我形成や周囲との関係性で苦悩することもあった。興味深かったのは彼は理数のみならず哲学や文学にものめり込んだこと。彼の人間性の転換期をもたらしたのはプルーストの本だった。その成長は彼を自信へ導く。量子力学界隈の裏話も描かれるが、後半は政治思想面の影響に焦点が当てられる。それは後の彼への処遇を問う鍵となるのだと思う。次巻へ。2024/04/18
こなな
61
愛情深い家族の中で育ったロバート。両親に溺愛されていたと言っても過言でないくらいだった。母エラの「堂々と目的意識を持って」。陽気な父のジュリアスは子供達にお金を惜しまず使った。兄弟仲もよかった。ロバート少年は鉱石、ブロック、小説や詩が好きだった。12歳の時、地質学者と岩石コレクター達に講義をすることになったほど。しかし頭脳が良すぎて鬱に悩まされる。鬱の突破口になったのがプルーストの『失われた時を求めて』だと。そして錚々たるメンバーとゲッチンゲンで研究、学ぶことになる。主義主張、政治の渦に巻き込まれていく…2024/06/17
harass
55
映画を見るが正直50名以上の登場人物などに困惑し、解説動画もみるが、当時の米国史の知識が曖昧なのもあり、結局原作ノンフィクションを手に取る。新型爆弾開発プロジェクトのトップに任命されるところで上巻は終了。当時、共産主義への共感は当たり前にあったのだが、彼は正式な党員という決定的な証拠はなかった。ちょっと驚いたのは、英国留学時代の彼の不安定な時代の象徴かと思った、映画の毒リンゴ事件は実際にあって発覚し、問題になったが親が働きかけてもみ消しただとか。中巻に。2024/05/11
塩崎ツトム
32
量子物理学の世界に颯爽と現れたジェネラリスト・オッペンハイマーの伝記。彼がいなくても、きっとどこかで原爆は造られただろうが、この男が存在しなかった歴史というのもまた想像できない。上巻は彼の出生から教育、家族、共産党とのつながり、そしてマンハッタン計画の始動まで。2024/02/10
かんやん
30
労作かと思うが、とにかく取材したことを全部注ぎ込むような書き方は疑問。編集者が仕事してない? それに物理学者の伝記は、やはりサイエンスライターが書いた方が面白いんじゃないのかな。監修している物理学者は、「本書の主題は原爆と科学というよりは、どちらかと言うと政治と共産主義である」と。上巻しか読んでないけど、正に政治と共産主義の話であって、原爆と科学を期待していた読者としては、ガッカリ感は否めない。続きは、もういいかな。翻訳も良くないと思います。2024/02/23
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