内容説明
「《魔王》ジャンヌを倒したら、私は《勇者》アスラになるのかね」
人類以外の種のための救済――神聖リヨルール帝国の新皇帝となった過去の亡霊ジャンヌは世界を敵に人類の滅亡を願った戦争を開始した。
英雄たちから《魔王》に相当する脅威と認定されたジャンヌたちの侵攻を止めるべく戦地へと赴いたアスラたち傭兵団《月花》一行。死と恐怖に染まった戦場、理不尽と絶望が渦巻く戦争にアスラだけが狂喜する。
「君は本当に、愛しくもおぞましい奴だよ」
愛と悲劇に溢れた戦争が開幕――異世界戦記ダークファンタジー第3弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
27
神聖リヨルール帝国の新皇帝となった過去の亡霊ジャンヌが世界を敵に人類の滅亡を願った戦争を開始。その侵攻を止めるべくアスラたち傭兵団月花一行が戦地へと赴く第三弾。さらわれたアスラを救いに行った月花一行と黒幕の対峙。英雄たちから《魔王》認定されたジャンヌが始めた理不尽と絶望が渦巻く戦争を終わらせるべく、本拠地に侵入するアスラたち。様々な因縁も絡めながらの展開相変わらず壊れているキャラが多くて、常識人が振り回される構図には苦笑いでしたけど、そんな中でも悪意すら逃げ出すアスラのぶっとんだキャラが際立っていました。2024/01/07
微塵子大魔王
3
相変わらず面白い。バトルジャンキーなアスラと狂った仲間たちとが織りなす至福のファンタジ一。傭兵団月花の面々の性格が最高なんですよ。あたおかバトルジャンキーの団長アスラに真っ直ぐに見えて狂ってるマルクス、否定されがちで不憫なユルキ、言葉足らずな感じのイーナ、アスラ大好き変態人でなしリコ、アスラに懐いてる冷めた丁寧語がクセになるサルメ。アスラ式プロファイリングで思考し仲間で連携、不意打ち、騙し討ち。英雄をものともしないアスラには魔王すら恐怖するほどの狂気に満ちている。2024/01/16