内容説明
魔法を有効に使え、魔法だけに頼らず戦える兵士“魔法兵”――そんな新しい兵科を用いた傭兵団《月花》の団長アスラ・リョナは、前世でも傭兵として生き、命を懸けた闘争をこよなく愛している。
故にアスラは今世でも同じ道へと突き進む。迷いなく、躊躇いもなく。
「夢のような戦闘を続けよう。ロマン溢れる魔法を主体とした戦闘を。……ああ、君たちにとっては悪夢のような、だったかな」
偽り、謀り、欺きながら類い稀な魔法の才能と才覚で戦場を巡るアスラは、この世界でも悪名と戦果を挙げていき……やがて《銀色の魔王》と恐れられる少女のダークファンタジーが幕を開ける。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
32
魔法を有効に使えて、魔法だけに頼らず戦える魔法兵。前世でも傭兵として生き、命を懸けた闘争をこよなく愛する傭兵団《月花》の団長アスラが、新しい兵科を用いた戦いで頭角を現してゆくダークファンタジー。共感する仲間を集めて、偽り、謀り、欺きながら類い稀な魔法の才能と才覚で戦場を巡るアスラ。国同士の戦争で邪魔な英雄殺し、犯罪組織壊滅など、交換条件を持ちかけながら暗躍するアスラの突き抜けっぷりが際立っていましたが、彼女を慕う仲間たちもまたそれぞれキャラが立ってましたね。因縁もいろいろ明らかになってきて続巻に期待です。2023/04/10
ゆ〜た◢◣
6
★★★★★☆ 慈悲という言葉がないの?傭兵団を結成したアスラは人を殺す事に喜びを感じる狂気満ち溢れる子。 幼少期のとある事件がキッカケでアスラは前世の記憶を取り戻す。傭兵である戦争好きのアスラはその当時の戦略や知識を現世で生かし、この時代はトリッキーな戦術を駆使し敵を殺戮していく! 序盤から傭兵団が結成されていてキャラの深堀とかを後回しにし、この団のヤバさが分かる依頼をこなしていく展開が退屈さがなく物語に惹き込まれた! 2023/09/07
イツキ
6
なかなか面白かった。戦闘狂の現代の傭兵が剣と魔法の異世界に転生して傭兵団を率いて戦争をする話で、設定などにやや疑問がある部分もありましたが特徴的なキャラたちの掛け合いも面白いですし、ストーリーも戦闘描写も緊迫感があって好みでした。ラノベにしてはなかなかえげつない描写が多いのも中世ぐらいの文明で戦争やってる感が強くてよいです。2023/05/12
リュウ
5
主人公アスラ率いる傭兵団《月花》が、知略と武力を活かして次々と闇の依頼をこなしていくダークファンタジー作品ですね。 どんな手を使ってでも必ず目的を達成しようとするアスラと、彼女に従う団員たちの狂気さが最高に良かったです。 ダークファンタジー作品が好きな方には、是非とも読んでほしい1冊です。2023/08/02
御上 零
3
魔法と計略で戦場を翻弄する少女アスラ率いる傭兵団《月花》の戦いを描いたダークファンタジー。こういう戦記×ダークファンタジー×狂気、大好きです。気が付くと団長アスラ・リョナの言動全てに惹き込まれていきました。 他の団員達、アスラの育て親で訳ありの副長を筆頭に盗賊団や騎士団出身とチグハグなメンバーながら息のあったやり取りとアスラへの想いも良かった。人類全てを敵に回そうとも在り方を、信念を曲げない傭兵団《月花》。狂気に満ちた戦場にて舞う彼らの広がる悪名、戦いを通して魅せる姿をこれからも楽しみにしてます。2023/04/09