内容説明
三島由紀夫、大島渚、寺山修司が絶賛したスポーツ評論をはじめ、映画、音楽、文芸など幅広いジャンルをテーマに上質で官能な文章を書いた異才、虫明亜呂無。戦前の職業野球への追想、岩下志麻や太地喜和子の軽妙なスケッチ、栄光と悲劇のランナー円谷幸吉・人見絹枝の美しいポルトレ、巨匠内田吐夢監督の撮影現場レポート……単行本未収録作や代表作から精選した珠玉のエッセイコレクション。
目次
I 女王と牢獄/女王と牢獄/春は目黒/北斗七星/言葉の背後に感じる〝女〟──太地喜和子さん/貧乏時代に励ましてくれた恩人──三田佳子さん/飛行機がゆれるから歩かないで!?──岩下志麻さん/かわいそうだから挿絵描いてあげる──石岡瑛子さん/メダルより一つの微笑が欲しくて……──木原光知子さん/春のにおい/II 芝生の上のレモン──スポーツへの誘惑/名選手の系譜──野球について/芝生の上のレモン──サッカーについて/III 朽ちぬ冠──長距離走者の孤独/大理石の碑/朽ちぬ冠──長距離走者・円谷幸吉の短い生涯/IV 佐渡に鬼を見た──コラム「うえんずでい・らぶ」抄/唐十郎はタイ式ボクシングだ/佐渡に鬼を見た/原辰徳は笛吹童子/女への誤解/『ベルばら』の原点/続『ベルばら』論 女の意気地/〝花〟の映画2題/これは大傑作『カッコーの巣の上で』/野望の軌跡──ポール・マザースキー監督『グリニッチ・ビレッジの青春』/怪物は死んだが……──『キング・コング』のギラーミン監督/都はるみが見事に歌い上げた二つの女心/『アニー・ホール』と3冊の本/小説的な『フェイク』/映画〝ボーヴォワール〟/W・アレンの短編小説/渡辺貞夫さんに尊敬の念/〝奇怪な時代〟への予感/V シーレの女──「ときには馬から離れますが」「虫明亜呂無の音楽エッセイ」抄/冬晴れの日/シーレの女/ふたりの少女/八月十五日をめぐって/セクシュアルなやくざたち/風景と音楽/響き、音色そして色彩/生命のリズム/音楽のもつドラマ性/VI 殺陣の倫理──「映画評論」の時代/殺陣の倫理──『宮本武蔵 一乗寺の決斗』ロケから/カメラの向こう側に真実を──『飢餓海峡』と内田吐夢監督/『自動車泥棒』と和田嘉訓/仁 映画はなぜ栄えるのか/アメリカ映画の女たち/乾草/むしろ幻想が明快なのである──ジョセフ・ロージー『恋』/女は誇りをもって過去を語る/編者あとがき 高崎俊夫
感想・レビュー
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阿部義彦
よいおいこらしょ
Cana.t.kazu
sataka
Y.T