岩波ジュニア新書<br> 星のかけらを採りにいく―宇宙塵と小惑星探査

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岩波ジュニア新書
星のかけらを採りにいく―宇宙塵と小惑星探査

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  • サイズ 新書判/ページ数 234p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784005007141
  • NDC分類 K447
  • Cコード C0244

出版社内容情報

地上の私たちに毎日降りそそぐ〈星のかけら〉.南極,大気,人工衛星で採取できるこの小さいかけらにこそ,太陽系や生命の誕生の謎を解明する大きな鍵が隠されている.探査機はやぶさが訪ねたイトカワのサンプル採取・分析を担当した著者が,これからの惑星探査と未知のフロンティアへの挑戦についてやさしく語る.

内容説明

私たちに毎日降りそそぐ“星のかけら”。海底、地上、大空、宇宙空間で採取できるこの小さいかけらにこそ、太陽系や生命の誕生の謎に迫る大きな鍵が隠されている。小惑星イトカワのサンプルを採取した「はやぶさ」の開発・運用メンバーである科学者が、過去・現在・未来の宇宙探査と未踏・未知のフロンティアへの挑戦について語る。

目次

第1章 “うちゅうじん”はあなたの肩に
第2章 どこへ採りにいくのか
第3章 小天体の記憶はいつ刻まれたか
第4章 星のかけらは何を語るのか
第5章 どうすれば深宇宙を探査できるのか
第6章 なぜ小惑星を調べるのか
第7章 フロンティアへの挑戦

著者等紹介

矢野創[ヤノハジメ]
1967年東京都生まれ。Ph.D.、PMP。英国ケント大学院宇宙科学科博士課程修了。JAXA宇宙科学研究所・学際科学研究系助教、同月惑星探査プログラムグループ併任。慶應義塾大学院・特別招聘准教授。専門は太陽系探査科学、宇宙環境科学、米国NASAジョンソン宇宙センター研究員を経て、1999年から現職。「はやぶさ」「スターダスト」「レオニド・マック」など、日欧米で十余りの宇宙実験、探査プロジェクトに従事。現在は「イカロス」「たんぽぽ」「はやぶさ2」などに参画(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おおた

16
タイトルでわくわくしてしまうが、宇宙を学ぶのは簡単じゃないなと本文を読んで思い知る。でも、星が好きなら宇宙塵から小惑星探査につながっていく展開に胸が熱くなること必至。宇宙塵ってSF雑誌の名前で自分にはあまり関係ない話と思ってたけど、見つけられないだけで地球にもたくさん降り注いでいるの、見えないものが見えた感じでうれしくなった。「恋する小惑星」つながりで読み始めて、作中では語られなかったいろいろが垣間見えました。筆者の経歴も章ごとに綴られていて、子どもの頃から頭の良い積極性のある人柄ですてき。2020/03/28

斑入り山吹

4
わたしにしてはずいぶん読むのに時間がかかった。ジュニア新書にしてはけっこう難しい内容だと思う。矢野氏がメッセージを訴えたい相手がジュニアだから?そこらへん熱く語っていて、真摯な気持ちがこちらにも伝染した。宇宙塵が日々どんどん降っていることはなんとなくどこかで聞き齧ったことがあったものの、地球生物の起源を地球外に求める考え方が絵空事っぽいSFではなく結構現実的な考え方になりつつあることに驚いた。ものを分かり易くなるようにたとえるやり方や引き合いに出すことが、はっとさせられて面白かった。真面目に良い本。2012/12/13

1484h

3
本編もおもしろいが、著者の自伝的な「わたしの旅路」が興味深い。 『「科学者」とは職業ではなく生きざまと思っています。』、『根源的には、科学者の多くは「面白いこと」を追及しているうちに、自然がサプライズを垣間見せる瞬間を味わいたくて、生涯にわたって研究を続けるのだと思います。』の記述に共感する。2017/07/05

radish

3
はやぶさサンプラー担当矢野准教授が宇宙塵を用いた科学分析とその採集方法について解説する。何故、宇宙塵を解析するのか。そして、何故地上では無く小惑星から採取する必要があったのかを、自身がどこから来てどこへ行こうとしているのかに絡めて読者に語りかける。2012/08/26

123456789wanko

3
小惑星探査機はやぶさチームの一員でもあった著者の中高生向けの、宇宙塵採取を中心とした科学啓蒙書。「船は港にいる時、もっとも安全であるが、それは船が作られた目的ではない」「未来を予想する最良の方法は、あなた自信がその未来を作創てみせることだ」2012/07/05

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