内容説明
経済史を学ぶための理論と方法から、日本・欧米・アジア・アフリカの各地域の経済史まで、バランスよく、かつコンパクトにまとめた入門書。経済学を初めて学ぶ学生はもちろん、世界全体および各地域の経済史をおさらいしたい社会人にも最適。
目次
1 なぜ経済史を学ぶのか
2 経済史を学ぶための理論と方法―時代区分論から新課題まで
3 国際関係のなかの日本経済の展開―1985年プラザ合意まで
4 ヨーロッパのグローバル展開―第二次世界大戦後の国際体制まで
5 海域と地域の連関とアジア経済―東アジアの奇跡まで
6 アフリカの経済発展と地域連関―アフリカ・ルネサンスまでの200年
著者等紹介
北川勝彦[キタガワカツヒコ]
関西大学名誉教授。専門はアフリカ経済史
北原聡[キタハラサトシ]
関西大学経済学部教授。専門は近代日本経済史
西村雄志[ニシムラタケシ]
関西大学経済学部教授。専門は近代アジア経済史
熊谷幸久[クマガイユキヒサ]
関西大学経済学部准教授。専門はイギリス経済史
柏原宏紀[カシハラヒロキ]
関西大学経済学部准教授。専門は日本経済史、日本政治・行政史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
takao
1
ふむ2025/01/10
山崎 邦規
1
経済学の変遷ではなく、各国の経済動向を追跡した気骨ある著書である。産業革命くらいから筆を起こし、現代へと論じ進めているため、日本の経済的立ち位置が見えてくるだけでなく、我々個人個人の立ち位置も浮き彫りになりかける、極めて強力な学説である。しかも、最新の経済学の知見やデータを用いているので、我々の現状の核心に迫るような強さがある。経済史であるため、富や労働者の技術などの側面に光を当て、経済的価値が紙幅に溢れているが、これはこれで愉快に辿れる世界観だった。2022/08/08




