内容説明
「お前は誰だ?」
目が覚めた旦那様のフレデリックが訝しげな目をしながらミラルーナを頭のてっぺんからつま先まで眺め回すように見ていた。
とある事情で出会った公爵令息フレデリックから、出会ったその場で求婚された。
なんだかんだと言いくるめられフレデリックの押しの強さに負けて結婚したミラルーナだが、結婚してからもフレデリックにひたすら毎日甘く愛される新婚生活を送っていたはずだったーー。
貧乏な男爵家の令嬢ミラルーナは、世間に必死に隠してきたが「魅了」の魔力を持っていた。
ある日、それを知った公爵令嬢のリンゼイに、魔法のことも黙っているし借金も返してあげる代わりに婚約者を魅了して婚約破棄させるよう手助けしてほしいと依頼される。
しぶしぶ了承し、リンゼイとともにいざターゲットの公爵令息フレデリックと会うやいなやいきなり彼に求婚された。
魔法のせいだと思っているミラルーナだが、そうではないらしい……。
流されるまま、溺愛される結婚生活を過ごしていたはずだったが、ある日フレデリックが魔物の討伐で重傷を負い意識不明になってしまう。
目が覚めて安心したのもつかの間、フレデリックはなぜかミラルーナのことだけわからない。
そう、記憶喪失になっていた……。
『熱烈求婚してきた旦那様は私のことだけお忘れのようです(4)』には「八章」(後半)~「九章」までを収録
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