内容説明
本所五間堀の鳳来堂は、音松とお鈴が縁あって所帯を持ち、立て直した古道具屋。店番の合間に、店の前に出した七厘でお鈴が作る料理は、道行く人の腹の虫を鳴かせ、音松の友人たちを招き寄せる。そして、数奇ないきさつで集まって来る“訳あり”の品物たちは江戸町人の喜怒哀楽を浮かび上がらせ――。『甘露梅』に続く、人情ものの名手・宇江佐真理の時代連作集、新装版第二弾! 巻末エッセイには朝倉かすみ氏が寄稿。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Y.yamabuki
24
音松とお鈴夫婦が営む古道具屋「鳳来堂」を舞台に繰り広げられる悲喜交々。季節の移ろいと、お鈴の店の前での七厘での料理で始まる。奉公に出ている一人息子の長五郎、音松の幼馴染みの三人も個性豊か。ほっこりする市井物の短編集が手元に無いと落ち着かない。これもそう言った一冊。切ない話もあるけれど、どれも素直な温かいお話でした。 2024/02/27
なにょう
14
【購読】亭主元気で留守がいい。ほっつき回る亭主の音松と留守を守る女房のお鈴。がらくた屋ならぬ庶民のための道具屋を商う。いまで言うハードオフみたいな感じなのかな。★養子に入る前提で伯父の家で奉公する長五郎。そこに横槍が入った。もっと条件のよい縁談が持ち上がり邪魔者となった長五郎は……。昔はこんなことはよくあったんだろうな。★お侍さんに、貧しい姉弟あれば、年増の芸者も出てくる。皆それぞれに懸命に生きている。面白かった。2025/06/21
かお
4
お鈴さんの作るお惣菜の美味しそうなこと。宇江佐真理さんの時代小説、永遠に読んでいたかった。出てくる人みんな良くてシリーズにもなれたかと思う。2024/05/19
Tomoko Fujinami
2
古道具屋の音松・お鈴夫婦の関係性が良い。いい夫婦だな。2024/12/19
く~まにゃん
0
「音松」どれだけダメ亭主かと思ったが、どっこい情が篤く、良い奴じゃないか! むしろ「お鈴」の母の「おもと」の方が意固地で、人を見た目で判断しているみたい? 2024/03/02
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