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内容説明
後醍醐天皇は吉野に逃れ、幕府が優位を築くも、驕った高師直らは専横をきわめる。やがて観応の擾乱が勃発し……。紆余曲折の末、足利政権が覇権を確立していく様をダイナミックに描く下巻。近世以降の日本思想に影響を与えた歴史文学の魅力を、最新成果を踏まえた「解説」とともに味わう。日本史上屈指のマイナー時代ともいわれる南北朝だが、キャラ立ちはもちろん、読み物としての面白さは群を抜いています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ossan12345
14
上巻にも増してくだけた分かり易い言い回しが多くて、思わず微笑んでしまう部分もちらほら。「ビビって、牛につないだままの車から躍るように飛び降りたので、車は先に行ってしまった」「あまりに我を忘れてバカ騒ぎしているのがムカつくので」「ビビりまくってみっともない坊主だな」思えば高校の時に初めて古文の現代語訳を読んだときの何だか笑える感じもこんなだったなあ(腰が曲がって二重?になっていた、とか)本編の後の亀田先生の太平記解釈は大変興味深い。2024/03/09
qwer0987
11
主要な南朝の武将が次々と命を落とし、北朝では佐々木導誉や土岐頼遠などのバサラ大名が威勢をふるう。そんな中で同じくバサラの雰囲気を醸し出す高師直が幅を利かせ、直義と対立し観応の擾乱へと突き進む。その流れはそれなりに面白いけど、楠木正成や北畠顕家がいた時代に比べると見劣りする感は否めない。しかしこの時代も権力抗争が激しく塩冶判官の話をはじめ読みごたえがある。英雄たち亡き後の第五部も争乱は絶えず、武将たちの栄枯盛衰の様は面白い。観応の擾乱後まで訳した太平記は少ないだけに興味深く読めた。2025/06/03
イコ
10
飛び飛びながらもこの時代を何となく知ることができる。北方謙三の小説読んだ後に読んだからまだ分かるが、色んな人が出てくるので、なんの知識も無いと読むのが辛いかもしれない。日本最初の軍用犬?犬獅子がでてきたり、天狗出てきたり、兼好法師にラブレター書かせたり、名刀の話出てきたりと、なかなか面白い。話が脇道にそれるのが多いのが玉に瑕。2024/09/21
はる
6
解説も良かった。各部のはじめに、相関図、あらすじがあるのは良かった本当に混乱します2024/01/25
茶々丸
6
南北朝時代の幕開けから後醍醐帝の崩御、高師直の専制、そして観応の擾乱へ。相変わらず登場人物が多い上、抜粋なので話が飛んで分かりにくい。 そんな中で、兼好法師が高師直のラブレターの代筆でしくじって出禁になるエピソードが笑えた。また、戦において女性に溺れて身を滅ぼす新田義興には、親子の血は争えないと。 一点、注釈について、既出の注釈は初出頁を参照させるようになっているのだが、上巻にて初出の場合でも上巻を参照させるのは不親切ではないか。中には、図書館に返却済みだったりして手元に上巻がない人もいるだろうと。2023/12/27
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