内容説明
隼人に対する異性としての感情に落ち着かない春希。そんな中文化祭の季節がやってくる。春希発案のコンセプト喫茶の準備でクラス中が浮足立つ中「隼人を狙っている子がいる」と噂を聞いて――恋模様満開の文化祭編!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
29
隼人と春希たちが通う高校で到来した文化祭シーズン。クラスでの準備が忙しくなり始める一方で、それぞれが抱く複雑な思いや、家庭の事情が描かれてゆく第七弾。春希の思い付きでコンセプトカフェを開くことになった隼人のクラス。これまでの積み重ねに加えて、一輝に美容院や服のアドバイスをしてもらって、クラス女子の株が急上昇する隼人。今回は姫子の葛藤や、春希・みなもたちの複雑な事情も明かされてゆく一方で、隼人もまた取り巻く変化にどこか向き合いきれていない部分もあって、この状況からこれから事態がどう動くのか気になりますね…。2023/12/02
chirako
10
姫子のキャラと存在感が強い。ラブコメの主人公の妹ポジに納まってない。作者後書きで姫子のことを、この7巻でやりきったみたいなこと書いてたけど、伸びしろがまだまだありすぎるキャラですよ、姫子。大人から子供を見た目線で書かれている文章だからこそ「子供は無力」の描き方が切なくもあり優しくもあり。自分がガキだった頃に感じてた無力感や悔しさを懐かしく思い出しながら読めました。器用だけで凌げないあの無力感が今はもう懐かしいね2023/12/02
真白優樹
9
文化祭で春希の案によりコンセプトカフェをやることになる中、隼人の良さが女子にバレ始める今巻。―――縛る歪な鎖を今、断ち切る一歩を。 親の庇護下にある以上、まだ縛られるのは明白で。そんなものに縛られていても、心配させぬ為に笑顔で。文化祭が迫り始める中、春希の思い悩む顔を見て隼人が決意を固める巻であり、次の巻への勝負へと機運が高まる巻である。果たして巡ってくる文化祭、待っているのはどんな展開か。三者三様、それぞれの場所で異なる形で動き始めている恋模様はどこへと突き進むことになるのか。 次巻も勿論楽しみである。2024/01/18
rotti619
9
文化祭編前半。文化祭の準備で今まで出来なかった仲間との共同作業を楽しむ春希達と並行して、今まであまり出番のなかったみなも及び姫子の悲しい過去と現在がクローズアップされている。一輝も含めて、登場人物が皆何かしら出口の見えない問題を抱えており、その救いになっているのが隼人の存在という危ういバランスの上に成り立っているのが面白いシリーズなのだが、その隼人がモテだした事で春希の心中も穏やかではなくなっていた。今巻はどちらかというと、静かな展開で、各登場人物の今の立ち位置を確認するに留まっていたので、次巻が本番か。2023/12/07
sao
8
読了。 2023/12/09