内容説明
ホームズとワトスンが初めて会い、ベイカー街221Bに共同で部屋を借りた、記念すべき第一作。ワトスンへの第一声「あなた、アフガニスタンに行っていましたね?」は、ホームズが依頼人の過去を当てる推理のはしり。第一部はホームズたちの出会いから殺人事件解決まで。第二部は犯人の告白による物語で、米ユタ州からロンドンにいたる復讐劇。
著者等紹介
ドイル,アーサー・コナン[ドイル,アーサーコナン][Doyle,Arthur Conan]
1859‐1930。イギリスのエディンバラ生まれ。ロンドンで医師として開業するが成功せず、以前から手を染めていた小説の執筆に専念、ホームズもので大人気作家となる。また、映画にもなった『失われた世界』をはじめとするSFや、歴史小説など、数多くの作品を残した。実際の殺人事件で容疑者の冤罪を晴らしたこともあり、晩年は心霊学にも熱中した。ナイト爵をもつ
日暮雅通[ヒグラシマサミチ]
1954年生まれ。青山学院大学卒。翻訳家。日本推理作家協会、日本シャーロック・ホームズ・クラブ、ベイカー・ストリート・イレギュラーズの会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yu
76
Kindleにて読了。シャーロックとワトソンの出会いのお話し。殺人事件の動機はすさまじい復讐心。途中のストーリーで、あれ?違う話にとんだ?って思うぐらい長くてびっくりした。2020/01/05
セウテス
69
〔再読〕ホームズとワトソンの名コンビが誕生する、記念すべき第一作です。このベイカー街から、全ては始まりました。第一部、空き家で発見された、外傷の無いアメリカ人の死体。壁に残された復讐の文字。捜査に乗り出したホームズ達に告げらる、第二の殺人事件。第二部、犯人の告白により、殺人に到るまでの背景が語られています。ドイル氏が得意だった歴史小説の感が強い。この様に事件が起こり犯人を逮捕したのち、その事件のルーツを語るパターンはホームズ作品の特徴でもあります。本作は推理物というよりも、探偵談を素直に楽しむ作品です。2015/04/01
KAZOO
65
新潮文庫の聖典よりもはるかに若い人にとっては読みやすくなっていると思います。私もシャーロッキアンでいくつかの訳者の異なるものを読んできましたが、今のところこれが一番だと感じます。ただ昔の訳者のほうが19世紀のイギリスの気分をよく出している感じがします。私も原書を持っているので自分で訳してみようかとも思っています。2014/05/18
aika
63
高校生の時に読んで以来、久々の再読です。魅せる小説だなあと感じます。名探偵ホームズと、助手ワトソンの有名な出逢いの場面は、わー!これだー!とワクワクしました笑 ふたりが最初に挑んだ事件には、あまりにも哀しい真実が隠されていて、第二部の犯人の独白にはやり切れない気持ちになります。現代の推理小説のように科学的というよりは、キャラクターが個性を光らせており、残虐な殺人を犯した犯人の苦渋など内面的な部分に焦点が当たっていて、人間的なものを感じます。緋色の研究、というタイトルの持つ響きの美しさが心地よくて好きです。2016/11/05
たか
58
「シャーロック・ホームズ シリーズ」は60編(長編4と短編56)が発表され、本作は記念すべき第1作の長編小説となる。 名探偵シャーロック・ホームズと元軍医ジョン・H・ワトソンの出会い、ベイカー街221Bでの共同生活の始まりが描かれる。 初対面で「あなた、アフガニスタンに行っていましたね?」と問う場面はこれからの名コンビ誕生を思い感慨深い。 物語は二部構成で、第一部は殺人事件の捜査、第二部は場所も時代も違う過去の因縁が描かれる。 ワトスンがホームズの活躍をいつか世に発表すると決めた事件。 ★★★★✩ 4.02022/10/22
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