内容説明
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ここは、私の居場所。
誰もいない教室の片隅で。
雨が降りしきる帰り道で。
眠れない夜の窓辺で。
不安やさびしさは常につきまとうけれど、
そんなときはいつだって、となりに柔らかな生き物が寄り添っていてくれた――。
あるときは、大きなしろくまと。
あるときは、ライオンの親子や、目つきの悪い黒猫、小さなパンダたちと。
一緒にお茶を飲み、水たまりを眺め、電車に乗る。
彼らと過ごすありふれた日常。
特別ではない日々の、だけど、かけがえのない時間。
そんな日常の1シーンが、56の小さな物語として綴られる。
「涙が止まらない」「そっと胸に沁みる」とSNSで話題、個展も大盛況のイラスト群が、ついに書籍化。
全編透明水彩画で描かれたイラスト作品に、描き下ろしのショートコミックを大幅に加えた、待望の作品集。
【本書の主な内容】
第1章:きみの話を聞かせて
第2章:きっと大丈夫
第3章:大好きなひととき
第4章:さびしかったんだ
第5章:きみと一緒に
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僕は何も間違えたくなかったのに、間違えなければ君に出会えなかった。
「雪が温かいなんて、知らなかった」
―本編より
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫陽花と雨
14
柔らかくて優しい絵、そして言葉たち。何よりその世界にストーリーがほんわか浮かんでくる。やさしい動物たちが寄り添ってくれる、このやさしい世界に癒しをもらえる作品集。みんなの表情や、細かな描写も良いのだけれど、月明かりとか、雨の日とか、夕暮れ時とか、背景から差し込む光の表現がまた素敵です。こんな絵が世界が描ける、しろさめさん尊敬。2023/12/17
鬼頭雄輝
1
ひたすら心が穏やかになる1冊。 荒んだ気分の時にどうぞ。2024/07/07
必殺!パート仕事人
1
動物、リアルなのにちゃんと感情がわかる。うまいなぁ。2024/02/02
たなか
1
あたたかい。知らない間に泣いてた。自分が生きていることを肯定してくれるような本。買ってよかった。2023/12/17
書の旅人
0
故郷を捨て移住した後、一年だけ居候していたことがあります。パニック障害になり、頼みの綱の医者すら信じられなくなり、必死でもがく日々でした。その家には焦茶の猫がいて、犬派の私を感じるのか、なかなか懐いてくれませんでした。ある日、一人で居る時、発作を起こし、荒い息を整えていると猫が私の膝に乗ってきて、丸くなったのです。そのぬくもりは優しく、涙をこぼしながら抱く私を猫は嫌がらずに受け入れてくれました。“図書庵”次回棚に並べますが、叶うならその次の新テーマは、そんな想いも込めた棚にしたいです。2025/08/18
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