内容説明
「人食い鮫ヴォイド」。それが全ての始まりだった――。かつて248人もの命を奪う未曽有の獣害を引き起こした怪物は、若き天才研究者の紅矢倉雫によって退治された。10年後――海上に作られた移動型海上研究都市「龍宮」では、科学技術研究や海洋実験が盛んに行われている。しかし、そこには恐ろしい“遺産”が隠されていて――。ある者はその存在に恐れを抱き、ある者はその存在を求め、またある者はその存在に希望の光を見出そうとしていた。
その隠された“遺産”とは人類の希望か、それとも絶望か。
『デュラララ!!』『バッカーノ!』著者・成田良悟が放つ究極の“サメ ”エンタテインメント小説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わたー
16
★★★★★分冊版が出ているのは知っていたが、今回、紙書籍でまとまったものが出版されたので読了。未曽有の獣害を巻き起こした人喰いザメ「ヴォイド」の遺産を巡り、イカレた奴らが一同に会す。舞台は越佐大橋をベースに作られた人工島「竜宮」。他シリーズの要素を上手く取り入れながら、外連味たっぷりの人物たちを登場させる。まさに成田良悟作品だと強く印象付けるもので非常に面白かった。ただ、今回は伏線をばら撒くだけばら撒いた感じにとどまっているので、次巻以降がこの作品の真骨頂となるのは言うまでもないだろう。2021/11/29
椎名
5
サメ映画好きがとうとうサメ作品を描いたということで、行き着くところまでいった感が。他シリーズの要素も少しだけ入れていたりするのも変わらずの成田作品で、久しぶりに文章が読めて嬉しい限り。下巻で本領発揮かな。2022/02/07
スプリント
4
下巻とセットでイッキ読みする方がよいと感じた。2021/12/22
外道皇帝
1
登場人物がヤベーやつしかいない。下巻が楽しみ。2023/11/16
蒼月霧葉
1
久々に成田良悟本。こう言う感じだったなーと懐かしく読みました。サメ映画がお好きなのは知ってたので、楽しそうだなとw2023/02/26