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内容説明
行政が押し進める理不尽な政策。そこに共通するのは、意思決定過程が不透明で結論や負担だけを市民に押しつける点だ。真実を知り、民主主義を守るためには、私たち一人ひとりが行政を監視し、政策をチェックすることが求められる。役所の不正に立ち向かうとき、強力な武器となるのが情報公開制度だ。これまでに千件もの情報公開請求を行い、数々のスクープを伝えてきた調査報道記者が、長年の経験をもとに、そのしくみとテクニックをわかりやすく伝授する。
目次
はじめに/第1章 報道は期待できない──市民が自ら情報公開請求すべし/突然の建設計画/役所に騙されないために/情報公開請求したことがない記者たち/コロナで仕事がなくなった/緊急事態宣言下でひたすら下調べ/情報公開請求は誰でも使える「正攻法」/第2章 はじめての情報公開請求/プレスリリースを見てみよう/実は肝心なことが書かれていない/情報公開と公文書管理の基本知識/一連の「公文書スキャンダル」が示したもの/冤罪事件の弁護に似ている/第3章 意思決定過程を解明する──狙いは非公開の「調査」と「会議」/隠された政策のテーゼを言語化する/「公表」と「公開」の違い/狙うのは非公開の「調査」と「会議」/非公表「調査」の探索法/見つけるのに苦労した調査/チェルノブイリ法を否定するアンチョコ/非公開会議の目的はシナリオのすり合わせ/いじめ自殺問題で市教委に情報公開請求/市教委と学校が隠したかったこと/第4章 「不存在」を疑う──役所のごまかしをどう見抜くか/情報公開と公文書管理は民主主義を支える車の両輪/「不存在」の文書があった/公文書と「個人メモ」の境界は/「保存期間一年未満」の文書/決裁文書が付いたものだけが公文書?/「決裁文書がないから不開示」/請求取り下げの要求には要注意/特例延長について/期限の定めがない特例延長/第5章 請求テクニック──目的の情報にたどり着くために/議事録は一つではない/録音データも公文書/電子メールも公文書/独立行政法人にも情報公開請求できる/情報公開請求は挑戦状/開示の決め手は気迫と見識/第6章 黒塗りに隠されたもの──役所の「痛点」を見つける/黒塗りから透けて見える真意/「知られたら勝手に避難されてしまう」/会議のマトリョーシカ人形/役所のアピールと矛盾するファクトを見つけ出す/途中で葬られた選択肢を探す/密かに確保していた除染費用/消化不良の理由/第7章 審査請求のススメ──「不開示」がきたらどうする?/市民でもできる/「のり弁」と審査請求/審査請求書の書き方/過去の開示事例を探す/他の役所の開示事例を探す/審査請求後の流れ/情報公開審査会の答申/元委員が語る審査請求のススメ/おわりに/参考文献/あとがき
感想・レビュー
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田中太郎
ひつまぶし
Humbaba
takao
お抹茶
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