内容説明
不吉の象徴と忌まれる白髪を持つ、林王朝の公女・紅玉。ある日彼女は、反乱で後宮を焼け出され全てを失った。
それから五年――紅林と名乗り、貧しい平民暮らしをしていた彼女は、かつて反乱を起こした現皇帝・関ショウ(※)の後宮に入ることに。公女時代の知識を使い、問題だらけの後宮で頭角を現す紅林は、変わり者の衛兵にまで気に入られてしまう。だが彼の正体こそ、後宮に姿を現さない女嫌いと噂の冷帝・関ショウで……。
互いの正体を知らない二人が紡ぐ、新・後宮シンデレラロマンス!
(※関ショウ:「ショウ」は「王へんに召」)
《登場人物紹介》
◆紅林
前皇帝の娘。正体を隠し、ただの宮女として静かに生きようとするが、
後宮の問題に巻き込まれては解決してしまう。
◆関ショウ
翠月国の若き現皇帝。冷帝と畏れられるが、実際は情に厚い青年。
とある理由から後宮に立ち入ろうとしない。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
坂城 弥生
33
紅林の聡明さや優しさが素敵でした。2024/08/02
よっち
28
ある日反乱で後宮を焼け出され全てを失った林王朝の公女・林紅玉。不吉の象徴と忌まれる白髪を持つ彼女が、後宮の宮女となる中華風後宮ミステリ。五年後、紅林と名乗り貧しい平民暮らしをしていた彼女が、数奇な運命の巡り合わせで後宮に入り、変わり者の衛兵に扮した現皇帝・関玿と一緒に、後宮内の女人を使った妃嬪たちからの窃盗や宴での毒の混入といった事件の謎を、公女時代の知識で鮮やかに解き明かし真相に迫る紅林。一連の事件は過去の因縁や思わぬ真相にも繋がって、シリアスな展開の結末は意外にも微笑ましい感じでなかなか良かったです。2023/10/27
凜音
10
読了 林王朝の公女にして不吉の象徴たる「白髪」の紅玉。 反乱により林王朝は火に包まれ、彼女は大切な物を失った… それから5年、紅林と名を変え花楼の下働きとして働くもその髪色から「狐憑き」と渾名されその場を追い出される形で現皇帝:関玿の後宮に入ることに。 皇帝である事を隠した彼と彼女の出逢いでで始まる後宮ロマンス。 さっぱりした感想になってしまいますが、紅林と関玿の様子の変化というのが楽しめました。 2023/10/28
栗山いなり
9
反乱で全てを失った元公女の後宮でのある種の戦いに挑む様を描いた中華ファンタジー小説。ファンタジーではあるんだが噂に聞いてた通りミステリ色も確かにあった。しかしあの終わり方だとひょっとしたらシリーズ化するかもなとも思った2023/11/05
尚侍
6
とっても面白かった。一向にデレないどこぞの後宮の薬屋と比べると、こちらは主人公が普通にデレてくれるので王道の恋愛物に仕上がってますね。ただその分良くも悪くも物語が綺麗に落ちてしまっていて、ここから先があったとしても主人公の立場が強化されすぎてしまい、あまり自由に動けなくなったことで話が続くのかなというところが懸念ではあるものの、このタイトルであれば続編が出てもおかしくないので、そのあたりがどうなるかが気になります。2023/11/15
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