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内容説明
松本大洋の到達点、ここに完結!
もう一度、雑誌を創りたいと
編集者は奔走する。
もう一度、漫画を創りたいと
漫画家は苦悶する。
そして、我々は見つける。
人生の喜びは、どこにあったのか
という、生きる道しるべを。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
阿部義彦
30
とうとう完結。出たばかりなので、読んだ後の楽しみな人も沢山いるでしょうから詳しい内容にはあまり触れません。表紙が1が小鳥2が林檎と来て3は傘だけ!これだけでも如何に定石破りなのが分かって頂けると思います。塩澤さんと長作との友情を縦糸にその他の忘れ去られた漫画家を横軸に青臭すぎる文化祭を再び行おうとする塩澤さん、小鳥たちは何と告げるのか?後は買って読んでください、としか言えません。後悔はしないと思います。2023/10/31
ぐうぐう
23
街が丁寧に描かれる。その街の絵には、必ずと言っていいほど音が添えられている。車の、クラクションの、電車の、携帯の、カラスの、風の、それらのノイズはまさしく人がそこで暮らし、生きている証しだ。「ヒゴロヨリイデテ ヒゴロニカエル」漫画雑誌を創るため、塩澤は街を歩き、漫画家達に会う。漫画家達はそれぞれの苦悩を抱え、漫画を創ろうともがく。塩澤が、漫画家達が気付いたように、この漫画を読む読者も気付く。「創造する苦難の中に…その道程にこそ、喜びがあったのだと」(つづく)2023/11/05
Bo-he-mian
19
2巻を読んだのは大分前だったので、この3巻で完結だと知って、一応2巻から借りて読んだんだけど、やっぱり1巻から読み直すべきだったと後悔。青木が主役に近いのかと思っていたら、3巻は長作が重要な位置づけになっていた。もちろん彼らの中心にいるのは、編集者の塩澤なのだが。デジタル化、コンテンツビジネス化の加速で表現がどんどんテンプレ化し、使い捨て文化へなだれ込んでゆく時代に、表現とは何か、プロとして生きてゆく事は何か、答えのない問いと格闘し続ける人々の物語。正解のない群像劇。あがき続ける人々の心に寄り添う名作。2024/03/24
しましまこ
17
別世界に連れて行かれた。大満足。2023/11/05
今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン
16
胸熱!(語彙)。こんなに早く終わると思ってなかったのと、傷ついた優しい人たちが細々と生きていく話かと勝手に思っていたら、なんとも力強いエンディング。創作に関わる人たちへのエール。このエール、受け取るがよい!2023/11/05