内容説明
「みつ屋」以外にも目が届くようになってきた今日このごろ。別れと出会いと「なんで?」を乗り越えて、アンちゃんも新しい扉を開きます。東京デパートの食品売り場から、たくさんのはじめての場所へ……。甘酸っぱい謎と和菓子の世界が、あなたをお待ちしています。――人の転機は十人十色。甘いお菓子で一息いれて、さあ進みましょう。累計100万部突破! 「和菓子のアン」シリーズ3年ぶりの最新作、どうぞ召し上がれ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
R
270
着実に成長していくアンの姿をじっと見つめる物語。見ているだけで、親になったかのような錯覚をしてしまいそうなんだが、その場所での戸惑いと、出会いに別れ、何よりアン自身の成長が見て取れるのがとても微笑ましい。アドベンチャーワールドに詳しすぎる内容になっているのも面白かったんだが、和菓子をきっかけにした、ちょっとした日常謎解きもあり、ほのぼの楽しめるよい一冊だった。2024/01/06
ちいこ
216
3年ぶりのシリーズ4作目。表紙が可愛くて素敵。忘れている所もあるんだけど、すぐ楽しい世界に入り込めました。これからもみんなの成長が楽しみです。2023/11/27
うっちー
168
前作の内容が思い出せず。繋がりは別に和菓子の蘊蓄が良かった。和歌山県は唯一旅行していない県で行きたくなりました2024/01/22
あすなろ
159
和菓子のあんちゃんシリーズ最新刊。あんちゃん、遂に正社員に⁈という事を基調に、今迄のシリーズ伏線としてあったことや前提への変化が出てきている。まだまだこれは本シリーズが続く事への証でもあろう。あんちゃんの成長譚やサイドストーリー的な人生の変化も引き続き読みたいし、和菓子の事も読みたい、否、食べたいものである。そんな刊に彩り添えるのが和歌山出張。昨年我が家でも家族旅行に行き、パンダと温泉を堪能したのだが、お菓子の神様の事は知らなかった。2024/04/07
タックン
137
久々のアンシリーズ。ほんと題名通り、幸福感いっぱいで読んでてほっこり癒されました。ぎすぎすしてる昨今の日本社会、この本を多くの方が読んで癒されるといいな。 ほんと和菓子の奥深さを通して、四季を意識した日本文化の素晴らしさを改めて感じました。 今回は椿店長が去り男性の新店長が赴任してきてどうなるかと思ったけど、しっかり話せばいい店長でなんとアンちゃんが正社員に推薦までされてよかった。 正社員にさっそくに椿店長と和歌山まで出張にしての、美味しい料理に温泉にパンダに・・・・ほんと羨ましすぎだし幸福いっぱい。2024/03/10