内容説明
「鳳エマ。俺は君を愛している。だから、俺の恋人になってくれ」
そうして私、鳳エマは久溜間道シノと、本当の意味で恋人になった。
……なんてことは全然なく、相変わらず私達は『偽物の恋人』のまま。変わったのは、私も光郷グループの諜報員になったこと。でもシノは私を全然頼ってくれない。私だって、シノの役に立ちたいのに……。
「ねぇ、エマさん。私達で頑張ってみない?」
そんな時にチヨちゃんからもらった提案。光郷家を狙った暗殺計画を掴んだけど、それがシノを狙った罠かもしれないから調べたいって。
チヨちゃんありがとう! 二人で暗殺計画の真偽を確かめて、私達だってシノやみんなの力になれるってことを証明してやるんだから!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
29
相変わらず久溜間道シノと『偽物の恋人』のまま、光郷グループの諜報員になった鳳エマ。けれど相変わらず全然頼ってくれない状況にやきもきする彼女が、チヨと二人で暗殺計画を阻止すべく動き出す第二弾。恋人役としては肝心なところがダメダメで、一般人の感覚がなくすれ違いもあってデートすら任務になってしまうシノ。任務であることすら知らされない状況に、チヨからの提案で光郷家を狙った暗殺計画を一緒に調べるエマ。さりげなくたびたび致命的な選択ミスをやらかすダンには笑いましたが、二人の奮闘が活きてくる展開はなかなか良かったです。2023/10/07
真白優樹
8
光郷グループのゲーム事業責任者である四女、マオが次の任務に関わる中、実力不足を感じたエマとチヨが二人で動き回る今巻。―――未熟だからこそ。その結が覆す鍵。 エマとチヨ、二人が軸となりシノ達の作戦の裏で動き回る巻であり、シノ達の思惑を超え、彼女達だからこその成果を掴んでいく、やはりどんでん返しの面白さがある巻である。掴んだ新たな人脈、そして示される露呈の事実。より激しい戦いが予想される中、シノ達は本物を守り切り、任務を達成する事は出来るのだろうか。 次巻も須らく期待であるべし。2023/10/11
mag
8
前巻晴れてからシノとともに本当の相続人・リンを護る光郷グループの諜報員として活動することになったエマ。今巻はそんなエマと久溜間道家唯一の非戦闘員の妹・チヨの活躍が見れましたね! 似たような悩みを抱えた2人が協力して、任務に挑んでいく様子にはワクワクするものがありました。 騙し合いから始まったシノとエマの関係性や、2人の周囲にいる人物たちの関係性がこれからどのように変化していくのか楽しみです! 2023/10/10
とってぃー
6
主人公とヒロインのすれ違いぶりがやはり面白い!今回は表紙の2人が活躍。危険ながらも行動したヒロインを受けて認識を改める主人公という展開がよかったです。主人公の父親がめちゃ強なのにコメディところどころ入れてくるのも面白い。2023/10/11