内容説明
魔王が倒されてから四年。平穏を手にした王国は亡き勇者を称えるべく、数々の偉業を文献に編纂する事業を立ち上げる。
かつて仲間だった騎士・レオン、僧侶・マリア、賢者ソロンから勇者の過去と冒険話を聞き進めていく中で、全員が勇者の死の真相について言葉を濁す。
「何故、勇者は死んだのか?」
勇者を殺したのは魔王か、それとも仲間なのか。
王国、冒険者たちの業と情が入り混じる群像劇から目が離せないファンタジーミステリ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
岡本
130
Kindle。タイトルの通り、魔王を討伐した勇者は帰国前に亡くなり、その調査が主軸となる。勇者一行に話を聞く章の間に出会いから出発までの仲間視点と勇者視点の章が挟まり、分かりやすく話が進む。物語は完結しているが、勇者一行の道中やエピローグはもっと読んでみたくなった。2024/02/23
cinos
100
『葬送のフリーレン』のように冒険が終わってから話。魔王を倒した後に戻らぬ人となった勇者についてインタビューで様々な視点から描かれます。才能がなくてもひたすらがんばる勇者と、素晴らしい仲間たち、そして何度失敗してもやりとげようとする○○が印象的でした。2023/11/23
サンゴ
94
努力し続けらるのも才能の一つかな。2023/10/03
ヒロ
92
ミステリーかと思いきや、とても感動する一冊でした。魔王と倒す勇者というものの内面やその仲間も個性的に描いていて、どこか新しいと思わせてくれました。勇者とは何なのか、今まで漠然とかとらえていませんでしたが、この本でそんなイメージは全く変わりました。笑いもあり、感動できる最高の物語です。2023/11/30
みゆ
86
表紙からしてラノベ!おばさん恥ずかしくて「子供に頼まれて取りに来ましたぁ」の体で借りてきました(^-^; 魔王を倒した勇者は還らぬ人となった。なぜ勇者は死んだのか?仲間たちを訪ね歩き真実を探る。パーティメンバー、回復魔法に攻撃魔法とモロRPGの世界観。「オレ様の剣聖」「ドSな聖女」「皮肉屋の賢者」と鉄板キャラに軽~く読み進めたが、後半なかなかのストーリー展開。驚きホロリとさせられました。面白かったです('∇^d)☆!!2024/02/25