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内容説明
第39回うつのみやこども賞を受賞した著者による新シリーズ、第一弾!
気をつかって、盛り上げようと思っただけなのに、なんでわたしが悪者に!?
目の前にあらわれた「なんとかなる本」に、「なんとかして!」とさけんだら――。
気づけばそこは、不思議な図書館。
中央には、本が実のようになってぶらさがっている大きな木が!
声をかけてきた「一級コトバ使い・樹本図書館の司書 ヨウヒ」と名乗る女の子に
こまっている事情を話すと、
「たいていのことはコトバの力をかりれば、なんとかなります。」
と、「コトバの術」をかけられて……。
コトバの力で、無事にピンチから脱出できるの!?
こまった事態になってしまった5人の子の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イカまりこ
7
困ったことになった子の前に現れる「なんとかなる本」。なんとかしてって願うと不思議な図書館に迷い混んでて…って設定の連作。言葉の術でピンチを好転させていくのが笑えるし感動する。2冊目はいつもカッコいい言葉で決めて人気者だったのに、おうむ返ししかできなくなる男子の話。更なるピンチと思ったのに回りからの反応が好意的で笑ってしまった。選ばれる漢字2文字がどんな術になるのか予想できない展開で、どうなるのか気になって仕方ない。どれも素敵な話で、言葉を大事に選び、自分の気持ちを伝える子供たちが愛おしかった。2024/04/29
のり
6
周りや大切な相手に対しての接し方やピンチを、「なんとかなる本」という不思議な本(図書館司書)に術をかけてもらうと、それによって自分がどうだったか、どうするべきか気づいていく。児童書の女王ともいえる令丈ヒロ子さん作だけあって、子供の固まりきってない心を上手に表現されていると思った。小学生にオススメのシリーズ。2024/09/13
ICHI (atomic)
3
初作家、児童書 コトバは、それを発する人の考えや思っていること、そのときに感じたこと、過去の記憶…似たようなコトバでも発する人により微妙にちがう。 凄く良い!特に巻末の日誌。児童書と侮るなかれ素敵な本だった。2024/06/11
Mayuko Kamiwada
3
困った状況に陥る5人の登場人物たち。 それぞれが「なんとかしてほしい」と思ったときに現れる「なんとかなる本」 そこで待ち受けるのは樹本図書館司書・葉飛。 登場人物の相談に乗り、困った状況をどのようにしてほしいかを聞き、それにあったコトバの術をかける。 5人の登場人物がかけられたコトバの術の中で3つ目のお話の「書直のコトバ」に私は惹かれた。 人前で話すのが苦手で、話した後にもっと違う言い方があったのではないかと思うことがある。 コトバを書き直すことができたら、便利だけど余計に悩みそうだなとも思う。2023/11/20
Tamy
2
問題があってそこから飛んで謎の図書館に行って問題解決の手を差し伸べてくれる司書に会う。という形は銭店堂を思い起こさせるけど、自分の発する言葉で物事を変えていく感じがいいな。言葉、大事にしていきたい。2024/05/07